ホーム 新マガジン記事 連載・コラム: 【銀行展望】NBC監督年次報告書が示す カンボジア銀行セクターの強靭性

カンボジアクロマーマガジンREP18号

 2つの商業銀行(プリンス銀行、パンダ銀行)の清算が相次いで開始されるなど、2026年のカンボジア金融業界は荒れ模様での幕開けとなりました。そんな中、カンボジア国立銀行(NBC)は3月20日、2025年度の監督年次報告書(Annual Supervision Report 2025)を発表しました。

 例年よりも早い3月公開となった今回の報告書は、チア・セレイ総裁の力強いメッセージとともに国内金融機関の詳細なデータが網羅され、カンボジアの銀行セクターが依然として堅実であることを裏付ける内容となっています。

 今回収録の2025年末時点データによると、商業銀行59機関(前述の2行は2026年にライセンス取消)総資産は371.9兆リエル(対前年比8.7%増)、顧客貸付残高は228.7兆リエル(対前年比5.2%増)、顧客預金残高は246.0兆リエル(対前年比12.2%増)と力強い伸びを示しています。

 一方、商業銀行全体での不良債権残高比率は8.3%(対前年比1.1%増)に上昇しました。しかし報告書では、引当金を考慮した実質的な不良債権残高比率(ネットNPL比率)は2.4%(対前年比0.4%減)に留まり、カンボジア国内の銀行システム全体がリスクを吸収する十分な能力を保持していると強調されています。

 さらに、毎年の報告書巻末に掲載されている各金融機関の項目別データは、カンボジアで暮らす私たちにとって非常に興味深い内容です。実際にここで銀行員として働く私自身にとっても、勤務先の銀行が着実に収益を伸ばしていることを公的な報告書で確認できるこの瞬間は、一年に一度の「安心と達成」を実感できるひと時でもあります。

小菅 義之

 

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