ホーム 新マガジン記事 クメールの風が吹く村から: クメールの風が吹く村から~障がい児と共に歩む~2

カンボジアクロマーマガジンREP6号

カンボジアのみなさんの障がい児者に対する見方、捉え方、考え方ですが、歴史的な経過から、内戦時に何らかの障がいを負った方々、地雷被害により障がい負った方々については比較的寛容であると感じます。

しかしながら、知的障がい、脳性麻痺による四肢麻痺等の先天的な身体障がい、精神障がい、或いは進行性の難病患者等に対しては、恐らく目にすることも少なく、障がいを理解するための情報や知識も乏しいため、寛容であるとは言い難く、むしろ、農村部においては忌避される傾向を強く感じています。

様々な障がいを適切に表現するクメール語も乏しいようで、彼らはあからさまに「バカ」と呼称されたり、他害行為(他人をたたいたり、噛みついたり)や大きな声で泣き叫ぶ等のパニックを頻繁に起こす重度の知的障がいのある子どもたちは、それ以上の差別的表現で「生きている」事そのものを否定されるかのような厳しい言葉を浴びせられる事も度々あり、とても辛く、肩身の狭い思いをしているとお母様方からお話を聞かせて頂いた事も有ります。

彼らの尊厳や権利が守られ、社会との障壁を取り除いていくような啓発的な活動の必要性も強く感じています。

NPO法人スロラニュプロジェクト 近藤 正樹

シェムリアップ市周辺の農村部に暮らす障がいのある子ども達及びご家庭への支援、及び2012年コムルー村に建設したスロラニュ小学校への継続的な支援、重症心身障がい児が入所するシェムリアップ州立孤児院センターへの支援等

Mail:obake627@yahoo.ne.jp
電話番号:096-274-0590
Web:nposrolanhproject
Facebook:nposrolanhproject

 


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