ホーム 新マガジン記事 A Journey of Cambodian Art: 【A Journey of Cambodian Art】カンボジアの若き才能の育成と、国際的なコラボレーションの大切さ

カンボジアクロマーマガジンREP2号

NOUT DARO氏の作品と私。王立芸大を卒業、現在YSAの先生をしながらアート活動中。 世界を目指す可能性を十分持っている。

私が日本画家として1994年に初めてカンボジアを訪れて感じた世界観。それは偉大な芸術アンコールワットを始めとする遺跡群と大自然が共存し、まるで1000年もの間、時が止まっているかのような臨場感、仏像やクメール絣から感じる芸術性の高さでした。

その後、王立芸大の客員教授に就任し、この国の芸術市場、そして芸術に興味を持ち、2012年に、芸術家を発掘するカンボジア初の美術コンテストを企画・開催し、産業の無いこの国の将来を芸術で発展させるアートプロジェクトを始めました。

その年、芸術に必要な基礎を教えるアートスクールを自ら開き、若きアーティストの育成に努め始めます。すでに何人かのアーティストが育ち、日本の名高い絵画展に公募し、入選を果たす人たちも出て来る中、この 10 年間で国内のアート産業も外国人を中心に盛んになって来ました。

しかし今感じる事はカンボジア人に世界の美術市場の仕組みをもっと知ってもらい、もっと芸術レベルを高めて欲しいと思っています。

そのためには海外の美術評論家の意見を得る機会や、日本や海外の若く有望視されている作家とコラボする事で海外との違いを伝えることが大切です。私は基礎ができていない作品とできている作品を簡単に見抜く事ができます。これはとても重要な事です。絵は安ければ面白いだけで作品は動く。しかし 1 万ドル以上のお金は面白いだけでは動かない。ここにプロとそうでない作品の差が出ます。

しっかりと基礎を身につける事が、これからのカンボジア芸術を支えるもっとも重要な事とますます感じています。

山田 隆量

カンボジア人の先生が講評をしている。

 

ヤマダ スクール オブ アート / シェムリアップ アンコール

「カンボジア人アーティストの展覧会」「子供絵画展覧会」を企画(年1回)
地方の学校で美術の授業を無償提供(年数回)。海外(特に日本の公募展)へ出品。
最近では日本カンボジア70周年記念事業として「世界に飛躍するカンボジア芸術」をRosewood Phnom Penh 35 階ギャラリーで4ヶ月開催。

 

営業時間:8:00 ~ 17:00
電話:081-399-926
メール:angkortakakazu@gmail.com
Facebook:yamadaschoolofart

 


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