ホーム 新マガジン記事 JICAカンボジアリレー: 【JICAカンボジアリレー】理科教育向上のために私ができること

カンボジアクロマーマガジンPP3号

私は、JICA海外協力隊として、コンポンチャム州小学校教員養成校に配属され、理科教育の支援を行っています。学校を管轄している教育省からは、①理科教員と共に、実験、観察を積極的に取り入れた授業を学生に指導する。②現地で入手可能な材料で理科実験道具を作成し、理科教員や学生に紹介する。③学生の教育実習に同行し、授業案の作成や授業の展開について助言する。という要請がありました。これを受け、現地の理科教員と学生に実験・観察の(1)技能習得と知識向上、(2)実践力と指導力をつける、(3)効果的な学習方法を用いて授業が行われる、の3点を自身の目標に掲げ、活動に取り組んでいます。


カンボジアの小学校では、理科の授業で、実験・観察を取り入れた授業を行っている教員は少ないように感じます。また、日本の理科室に当たり前にある道具や薬品がない!なんていうこともしょっちゅうです。ないから出来ないのではなく、あるものでどうしたら実験ができるかを考えることは楽しいですし、自分への挑戦の気がしています。うまくいった時や、学生の分かった!なぜ?この時はどうなるの?という瞬間に立ち会えることが活動の遣り甲斐になっています。

先日、配属先の隣にある附属小学校の4年生~6年生を対象に、配属先の学生が先生役となり、実際に小学生に実験を取り入れた授業を行う理科実験教室を開催しました。小学校4年生では、教科書に光合成のしくみが掲載されているので、植物が光合成によってデンプンと酸素ができたことを確かめる実験を行いました。初めて顕微鏡を覗いた子供たちの反応は、驚いた様子だったり、見えたものを教えてくれたり、楽しそうでした。理科に興味を持つ先生、生徒が増えていってくれればうれしいです。また、先生役の学生の自信に繋がったようでした。


1つ行動を起こすと、新たな課題も見つかってきます。協力隊としての2年間でできることは限られていますが、1歩1歩現地の先生方と一緒に協力して歩んでいきたいです。カンボジアの未来を担う子供たちに間接的にでも関われていることを誇りに思い、日々の活動に取り組んでいます。

カンボジアに派遣された協力隊はどんな生活を送っているのか、動画がありますので、こちらもぜひご覧ください。

 

【カンボジア・教育】協力隊員は任地でどんな生活をしているの?~クイズ・JICA海外協力隊の1日~
YouTube: https://www.youtube.com/watch?v=77pAt-LJEkU

 

独立行政法人国際協力機構(ジャイカ) カンボジア事務所

ジャイカは、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行っています。

Web: https://www.jica.go.jp/cambodia/index.html

Facebook: JICACambodia


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