まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

カンボジアでもペット屋さんが少しづつ増えています。ペットショップといえば皆さんはペットフードやグッズを売っているお店を想像されると思います。プノンペンや地方のペットショップも基本的にはそういった感じです。残念ながら価格はそれなりに高くなります。タイを中心にベトナムや中国から輸入されていますから値段も質もそれ相応です。

また、店員さんは全く知識のない方がほとんど（笑）ですので、聞いても適当に答えますので注意してください。獣医師としては質が良くてもその子の体に合わないこともあるので（慢性の病気などで）与えるペットフードが心配であれば動物病院で相談した方が良いと思います。

中にはトリミング（Grooming)をしている所も増えてきました。トリミングは技術そして衛生状態にとても差がありますので、お友達の口コミが重要になりますね。そして動物クリニックを併設するところがたまに見かけますが、知識、設備、技術、安全性いづれにしてもお勧めできる場所は限られます。

犬猫以外の動物もたくさん売っているのを見かけます。日本であれば絶対に「アウト」な飼育環境であったり「それ販売しちゃダメでしょ」の動物がいたりもします。お金を出せば、「ほしい動物は？飼いたい動物？」を探してくることもあるようです。

そして汚いペットショップが未だ多いのが実情。衛生状態が悪い動物達であるのは言うまでもありません。とてもかわいそうで助けてあげたくなる時もあります。しかしながら、長い間育てていく動物達です。長期での治療が必要な場合もありますので可哀そうだけで心動かないでください。
カンボジアの方の多くがそう言った状況はよくないと思っています。日本もそうであったように次第に動物達の健康を考えたペットショップが増えていくことでしょう。

喜久田治郎