ホーム 新マガジン記事 プノンペン日本人学校だより: 【プノンペン 日本人学校だより】希求し、担い手となる人を育てたい

カンボジアクロマーマガジンPP12号

 プノンペン日本人学校は、今年で開校11年目を迎えました。10年間、多くの人々の希望と努力、協力により、子供たちの貴重な学びの場として教育活動を展開してきました。

 カンボジアは、過酷な時代を経験し、平和な社会を願いながら力強く歩んでいる国です。その復興の歴史に、日本は様々な支援を通して深くかかわってきました。500リエル紙幣には、日本が建設した橋や日の丸が印刷されていますが、とても珍しい事例だと思います。私たち日本人学校の教育活動は、そうした両国の良好な関係を背景として成り立っています。

 現行の日本の学習指導要領では、社会に開かれた教育活動の展開が大きなポイントとなっています。社会に目を向け、体験を通した生きた学びの工夫が学校教育に求められています。その点日本人学校は、とても大きな可能性を秘めているのですが、すべての教育活動は子供たちの安全が大前提です。遠足、宿泊学習、社会科見学、交流会、運動会、発表会等、年間を通して様々な学習機会を計画していきますが、やるか、止めるかの最大の判断基準は、子供たちの安全が守れるかどうかです。

 昨年度、行事実施の可否の判断を求められることが度々ありましたが、日本とカンボジアの現在の友好関係に何度感謝したかわかりません。今後も、日本人学校の学びを通して、一層の友好関係を希求し、その担い手となっていく人を育てたいと思っています。

校長 伊藤 潔

プノンペン日本人学校

2015年に日本人会により設置され、小学部、中学部で構成される。基本は日本の教育内容(文部科学省の指導要領)に準じたカリキュラムとしつつ、カンボジアらしさを加味した特色ある学校経営を行っている。2023年度は在校生70人。

Mail: jsppcambodia@gmail.com 

TEL: 092-882-140

Web: https://jspp.tv/

Facebook: jsppcambodia


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