ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】粉ミルク

カンボジアクロマーマガジンPP12号

こんにちは!サンライズジャパンホスピタルの岩井です。
前回は目のくまと健康についてお話ししましたが、今回は“子どもの栄養と粉ミルク”についてお届けします。

みなさん、「粉ミルク」と聞くと、どのくらいの年齢の子どもを思い浮かべますか?
おそらく、生まれて間もない赤ちゃんから1〜2歳くらいまでを想像される方が多いのではないでしょうか。
ところが、ここカンボジアでは少し事情が異なるようです。赴任した当初はこの違いに気づかず、非常に驚いたことを覚えています。

ある日、風邪の症状で受診した3歳の男の子とそのお母さんとの会話です。

「最後に何か質問等はありますか?」

「この子、全然ご飯食べないんですよ」

「え、そうなんですか?ですが体重は平均よりやや上みたいですね。おやつなどは?」

「おやつも、まあ、それほど食べないですね。ミルクばっかり飲んでいて…」

「ミルク?牛乳ですか?」

「何言っているんですか。粉ミルクですよ、3歳用の !」

「え?さ、3歳用ミルク?ちなみにどれくらいの量ですか?」

「250mlを1日5-6回ですね、夜寝ている間を含めて。」

「い、1日1L越え!!そりゃ食べられませんよ…」

カンボジアでは、3〜4歳など比較的年齢が高くなっても粉ミルクを多く摂る傾向があり、口腔衛生、栄養の偏り(痩せすぎ、太り過ぎ)など様々な問題を引き起こしているようです。
粉ミルクは栄養豊富で赤ちゃんの成長には欠かせませんが、1歳以降はしっかり食べるという方向にシフトチェンジが必要ですね。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それではまた次回!

サンライズジャパン病院

プノンペン市内にある日系の救急総合病院(診療科:救急、総合診療、脳外科、消化器、小児科、婦人科)。2023年4月にAEON MALL Sen Sok内に、サンライズメディカルセンターを開設(診療科:総合診療、健康診断)。

OPEN: 24時間365日(救急)
Mail: info@sunrise-hs.com

TEL: 023 260 152

Web: https://www.sunrise-hs.com/index.php/jp/

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