まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

７月12日、2025年度の「さくら日本語・日本文化普及キャラバン」がシェムリアップ州で行われました。本事業は、プノンペン王立大学日本語学科が、日本大使館及び国際交流基金の協力を得て行うもので、カンボジアの高校生に日本語と日本文化を身近に感じてもらうことを目的にしています。本年は、国内６つの高校に派遣されました。

今回訪問したアンコール高校では、大教室が満席となる約200名の生徒が参加しました。日本についてのクイズや簡単な日本語体験、けん玉遊び等で場を暖めた後、学生による日本留学経験の発表や各種奨学金の紹介を通じて日本語及び日本文化を学ぶ魅力が詳しく伝えられました。一番盛り上がったのは、浴衣試着です。着付けを終えた10名が男女ペアになって入場すると、教室に大歓声が湧き起こりました。

参加者からは、日本への関心を高める良いきっかけになったとの声が多く寄せられました。この活動により、将来日本語と日本文化を学び、日カンボジア両国の架け橋となる若者が出てくることを願っています。

在シェムリアップ日本国領事事務所 所長 米澤 篤