まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

シェムリアップにおける日本映画祭

　10月23から26日、領事事務所は、国際交流基金プノンペン連絡事務所と共に、シェムリアップにて８回目となる日本映画祭を開催しました。文化芸術省及びカンボジア日本人材開発センターとも共催して行われる本映画祭は、毎年の恒例行事として大変好評です。昨年は、３日間で計７本の映画上映に対し、９割近くの集客率を得ました。そのため、本年は、４日間で計14本と、２ホールを借りて上映回数を倍増し、更に多彩な作品を取り揃えました。

開会式の上映作品は、本年１月公開の「サンセット・サンライズ」。新型コロナ禍でリモートワークになったのをきっかけに、東京の釣り好きサラリーマンが東北の三陸地方に「お試し移住」したことから始まるヒューマンコメディです。カンボジアでもコロナ禍では皆が苦労したところ、当時の記憶を思い起こす様々な描写に多くの笑いが起きました。また、映画では、東北の美味しそうな海の幸が数多く登場します。鑑賞を終えた観客からは、日本食が食べたくなったとの声が一様に聞かれました。

今回は、４日間を通じ、1,700名の方に日本映画を楽しんでいただけました。特に「天空の城ラピュタ」や「千と千尋の神隠し」などのジブリ作品を含むアニメ映画は大人気で、会場は満席となりました。開催に当たっては、多くの日本料理店やお土産屋等にチラシの掲示や配布など広報面でご協力をいただき、感謝申し上げます。
引き続き領事事務所として、関係団体との協力の下、管轄地域における日本文化の紹介・普及に努めていく考えです。

在シェムリアップ日本国領事事務所 所長 米澤 篤