ホーム 新マガジン記事 連載・コラム: 【銀行展望】再導入から44周年 自国通貨リエルの現在

カンボジアクロマーマガジンPP6号

2024年4月、羽田空港の両替所でのリエル取扱開始が発表された (出典:カンボジア国立銀行Facebookページ)

毎年3月20日を「リエル・デー」として自国通貨リエル再導入を記念する催しが今年もカンボジア国立銀行(NBC)により開催されました。高度なドル化経済のカンボジアですが、米ドルに対するリエル為替レートは長期にわたり安定的に管理されています。近年のコロナ禍でも、はたまたリーマンショックのような世界的な金融危機下でさえ、常に安定した相場(4,000~4,200リエル/米ドル)がこれまで継続されてきました。

リエル使用はその信頼感とともに着実に拡大しています。カンボジア国立銀行発表によると、2023年のバコン決済システムを通じたリエル建てデジタル決済は前年比45%増と過去最高を記録したそうです。KHQRにも見られるデジタル決済の普及は、米ドル紙幣使用に際する弊害(汚損・偽札等)の回避につながることも相まって、米ドル依存からの緩やかな脱却に確実に貢献していることが伺えます。

銀行窓口では依然として米ドル建て預金口座に人気が集中していますが、本誌第2号の記事でもご紹介しました近隣諸国との越境QR決済にはリエル口座が基軸となること、さらにリエル建てのローン金利や定期預金金利には好条件が期待されることから、リエル建て預金口座が選ばれる機会も増えてきました。年利7%超の高金利が楽しめるリエル建て定期預金は以前にも増して注目を集めています。

小菅 義之

PPCBankジャパンデスク

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