ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】子宮頸がんから女性を守る ― 予防と検診 ―

カンボジアクロマーマガジンPP20号

みなさん、こんにちは。今年の雨期はいつもよりも雨が降らないと聞きますが、トンレサップ川とメコン川の水面上昇を見ると、やはり雨期なのだなと感じます。

本日は子宮頸がん(けいがん)についてお話ししたいと思います。みなさん子宮頸がんをご存じですか? 子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが感染し、長期間感染し続けることで起こる女性のがんです。日本では年間約1万人が子宮頸がんに罹患し、約2700人が子宮頸がんで亡くなっています。子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染が原因であり、HPVワクチン接種によって予防できるがんです。
子宮頸がんのがん検診は、①子宮の入り口の細胞の見た目に異常が出ていないかを見る細胞診と、②ヒトパピローマウイルスの感染の有無を確認する、2つがあります。これらで異常が出た場合、精密検査に進みます。

日本では①の細胞診によるがん検診を1-2年おきに行うことが未だに主流ですが、現在世界では②のヒトパピローマウイルスの感染の有無を調べて、子宮頸がんを発症するリスクが高いか、低いかに応じて経過観察をしていくことが推奨されています。ここカンボジアでもヒトパピローマウイルス検査を主体としたがん検診を政府主導で進めています。子宮頸がんは早期(子宮頸がんの前段階)に発見することができれば、治療できる病気です。

これまでの検査で異常がなかった人は、少なくとも3年に1回は細胞診の検査を受けるか、5年ごとのヒトパピローマウイルスの検査を受けてください(異常があった人は、医師の指示に従ってくださいね)。

また、先ほど述べたように、ヒトパピローマウイルス感染はHPVワクチン接種により予防できます。日本では小学校6年生から高校1年生の女子は無料で接種することができます。高校2年生以降でも、未接種の人は接種が推奨されます(27歳以降は状況に応じて相談しましょう)。

私が勤めている病院には、ワクチン接種の相談のため、10〜20代のカンボジア人の受診が増えていると感じています。予防できる病気は事前に予防することが大事ですね。

日本でもカンボジアでも、多くの女性が長く健康に、そして幸せに日々を過ごせることを願っています。

産婦人科医 森田恵子

サンライズジャパン病院

プノンペン市内にある日系の救急総合病院(診療科:救急、総合診療、脳外科、消化器、小児科、婦人科)。2023年4月にAEON MALL Sen Sok内に、サンライズメディカルセンターを開設(診療科:総合診療、健康診断)。

OPEN: 24時間365日(救急)
Mail: info@sunrise-hs.com

TEL: 023 260 152

Web: https://www.sunrise-hs.com/index.php/jp/

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