ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】カンボジアの暑さと産後の知恵

カンボジアクロマーマガジンPP18号

みなさんこんにちは。サンライズジャパンホスピタル産婦人科の森田です。カンボジアに来て半年、初めての4月は聞いていたとおり、日中の酷暑と熱帯夜になかなか慣れずに過ごしています。

初めてクメール正月も経験しました。政府からの指導で今年のクメール正月は行事が規制され、また多くの人は地元に帰るためプノンペンは静かになると聞いていました。しかしながらプノンペンのリバーサイドでは大規模なパレードが行われ、ワットプノン周辺に集まる人の多さに圧倒されました。

中でも、水をかけあう若者たちの盛り上がりぶりはハロウィーンの渋谷を彷彿とさせました。明らかに外国人である私にははじめは控えめに足下だけ水をかけていたのに、気づけばホースやバケツで水をかけられ、全身びしょ濡れの粉まみれになっていました。

そんなびしょ濡れを楽しむカンボジアですが、年中気温が高い国にも関わらず、産後はお母さんと赤ちゃんの体を温めることが習わしのようです。こんなに暑い中でも、お母さんたちはいくつものニット帽を病院に持参して産後はおしゃれを楽しむかのようにニット帽を被っています(暑い国なので産後以外にニット帽を被る機会はあるのでしょうか)。

赤ちゃんも帽子、手袋、足袋をつけることが一般的です。これは伝統的に、体を温めることによって「血液の循環をよくして回復を促す」、「悪い血を流す」などの意味合いがあるようです。

調べてみると体を温める他の方法には、産後数日間、竹で編んだベッドの下で薪や炭を炊き体を温める方法(アンプルーン:現在はあまり行われていないようです)や、薬草を煮出した蒸気を浴びるスチームサウナ(チュポン)などがあるようです。中国でも産後1ヶ月間、お母さんはシャワーも浴びず外出もせず、体を温める食事をとることが伝統的にすすめられています。これはアジアだけではなく、ラテンアメリカ、中東、アフリカでも産後は体を冷やさない習慣があるようです。体を冷やしすぎるのはよくないですが、衛生を保つことも重要ですので、ぜひ適宜シャワーを浴びて体をきれいにしてくださいね。

マンゴーシーズンがやってきて、同僚たちからマンゴーが常に補給されます。マンゴーの次は果物の王様、ドリアンのシーズンがくるそうですね。まだトライしていないので、ぜひ食べてみたいなと思います。暑い季節、しっかり水分補給してお過ごしください。

産婦人科医 森田恵子

サンライズジャパン病院

プノンペン市内にある日系の救急総合病院(診療科:救急、総合診療、脳外科、消化器、小児科、婦人科)。2023年4月にAEON MALL Sen Sok内に、サンライズメディカルセンターを開設(診療科:総合診療、健康診断)。

OPEN: 24時間365日(救急)
Mail: info@sunrise-hs.com

TEL: 023 260 152

Web: https://www.sunrise-hs.com/index.php/jp/

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