ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】紫外線の影響は皮膚だけじゃない! 眼科チームによる白内障治療

カンボジアクロマーマガジンREP8号

こんにちは。アンコール共生病院医師の加藤です。
みなさん紫外線が皮膚に良くないことはご存じだと思います。強い日焼けでやけどのような症状を起こしてしまうこともあれば、慢性的な紫外線への暴露によって皮膚がんを発症するリスクがあがることも知られています。そのため、カンボジアを含めた紫外線の強い国に旅行に行くときには日焼け止めを欠かさないという方もいらっしゃると思います。

では、実は紫外線が眼にもよくないということは知っていますか?長期に紫外線を浴びることでリスクが上がる目の症状はいくつかありますが、その中で最も頻度が多いのは白内障です。白内障は、人間の眼でレンズの役割をしている水晶体という本来透明な組織が、加齢と紫外線を主な原因として徐々に濁ってしまう疾患です。

40歳を過ぎると誰にでも現れますが、紫外線を浴びる量が多ければ多いほどその進行が早くなってしまいます。唯一の治療法となるのが白内障手術で、カンボジアでは日本と比べるとかなり若い年齢でも、手術が必要なほど白内障が進行してしまっている人が多くいます。

当院では眼科の体制が強化され、眼科医3人体制でチーム診療を行えるようになりました。クオリティの高い手術を提供するために、医師同士のみでなくコメディカルスタッフと合同の勉強会も行っています。

現地の方も、在住者の方も、旅行者の方でも、どんな方でも安心して診療を受けられる環境になっていると思います。ただ、受診する必要がないのが一番ですので、予防が最も重要です。

長袖や日焼け止めで紫外線から皮膚を守り、サングラスで眼の健康を守りましょう!ではまた。

加藤寛彬

 

アンコール共生病院 Angkor Japan Friendship International Hospital

総合・専門診療科、予防接種、健康診断に対応。
日本人医師と日本語が話せるスタッフが駐在している。

24時間365日(救急) 電話番号:076-677-7879
Web:https://ajfih.org/ Facebook:ajfih

 


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