ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】早期発見が鍵!~視力定期検診を広める取り組み~

カンボジアクロマーマガジンREP4号

こんにちは。アンコール共生病院医師の加藤です。
今日は眼の健康診断についてお話したいと思います。

日本に住んでいる方は、学生時代や会社に勤務している間、毎年行われる検診で視力検査を受けているのではないでしょうか。

カンボジアでは、学校や多くの職場において、定期検診はありません。まだ予防医学の発展が十分ではなく、眼科は「痛い」「見えない」という症状が出て初めて受診する場所という認識です。眼の疾患の中には治療のタイムリミットがある病気や、進行したら手遅れになってしまう病気があります。

例えば、8歳を過ぎると二度と視力が改善しない小児の弱視や、見えないと自覚した時にはすでに末期で非常に高い失明率になってしまう緑内障などです。これらの病気を早期に見つけるには、自覚症状がなくとも毎年の眼科検診を受けることが不可欠です。

そこで私達は現地の小学校で視力検査・眼科検診を行ったり、シェムリアップ市民を対象にした緑内障検診を行ったりしています。検診を行い、実際に病気の早期発見で失明を免れる患者さんを目の当たりにすると、この活動をきっかけに検診の文化がカンボジア中に広まることをさらに強く望むようになりました。

皆さんもしばらく眼の検診を受けていなければ、久しぶりに眼科に足を運んでみてください!それではまた次号でお会いしましょう!

 

加藤寛彬

 

アンコール共生病院 Angkor Japan Friendship International Hospital

総合・専門診療科、予防接種、健康診断に対応。
日本人医師と日本語が話せるスタッフが駐在している。

24時間365日(救急) 電話番号:076-677-7879
Web:https://ajfih.org/ Facebook:ajfih

 


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