ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】雨季のカンボジアで健康を守るための蚊対策

カンボジアクロマーマガジンREP3号

蚊に刺されることは伝染病のリスク

こんにちは。アンコール共生病院医師の加藤です。

カンボジアでは灼熱の日々が落ち着き、いよいよ雨季を迎えます。
こちらの雨季を健康に過ごすために絶対に気をつけないといけないことがあります。それは「蚊に刺されない」ことです。カンボジアの人と同じく、こちらの蚊もとてもフレンドリーです。雨でできた水溜まりから蚊が発生するので雨季は特に蚊が増えます。

雨季のカンボジアでは、ウイルスを媒介する蚊に刺されることで発症するデング熱が流行します。去年は10年に一度の大流行で、市内の病院もデング熱の患者さんで入院ベッドが埋まってしまうほどでした。デング熱には抗ウイルス薬のような治療薬がなく、発症すると1週間程度高熱が続き入院が必要になることも多いです。また重症化した場合には輸血が必要になったり、血圧が下がって命を脅かすようなこともあり、決して油断はできない病気です。
また、蚊が媒介するものとして他にもチクングニア熱やマラリアといった、熱帯地域特有の病気もあります。蚊に刺されることは百害あって一利なし!なにより痒いし。

いずれの病気も、最も簡単な予防策はとにかく蚊に刺されないことです。
気温の高いカンボジアでは、肌の露出面積が広くなりますので、外出時にはしっかりと対策する必要があります。せっかくの滞在が病気によってふいにならないよう、虫よけで蚊の予防を徹底しましょう!

加藤寛彬

蚊取り線香などの予防が大切

 

アンコール共生病院 Angkor Japan Friendship International Hospital

総合・専門診療科、予防接種、健康診断に対応。
日本人医師と日本語が話せるスタッフが駐在している。

24時間365日(救急) 電話番号:076-677-7879
Web:https://ajfih.org/ Facebook:ajfih

 


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