ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】日本臨床眼科学会報告:カンボジアにおける眼科検診活動

カンボジアクロマーマガジンREP11号

こんにちは。アンコール共生病院医師の加藤です。

カンボジアで医療活動を行い始めて2年以上が経ちました。その中で、普段の診療以外にシェムリアップの小学校や孤児院を回っての眼科検診の活動にも力を入れてきました。

この10月に、日本で一番大きい眼科の学会である日本臨床眼科学会が大阪で開催されました。私も参加することができ、これまでカンボジアで取り組んできた活動のことを、多くの日本の眼科医に向けて報告してきました。ちなみに発表の時にはクロマーから作られたネクタイを身に着けました。

カンボジアでは児童の検診が全く普及していません。実際に検診を行ってみると、20%程度の児童で視力低下が認められたのにも関わらず、視力測定の経験がある児童は7%のみでした。

そのため、視力測定の機会を広く普及させるために、AImirunというスマホで視力を測定するためのアプリをリリースしました。カンボジアでのスマホ普及率は100%以上ととても高いので、アプリを普及させることでどんな田舎の地方でも平等に視力測定の機会を提供することができると考えています。

カンボジアの眼科医療の現実と未来について、多くの眼科医に聞いてもらうことは非常に貴重な機会でした。発表後も活発な質疑応答があり、充実していました。

カンボジア人・日本人問わずにさまざまな方に興味を持ってもらうことが、活動を継続していくために非常に重要だと考えていて、これからも様々な場所や媒体で情報を発信していけたらと考えています。それではまた。

加藤寛彬

アンコール共生病院 Angkor Japan Friendship International Hospital

総合・専門診療科、予防接種、健康診断に対応。
日本人医師と日本語が話せるスタッフが駐在している。

24時間365日(救急) 電話番号:076-677-7879
Web:https://ajfih.org/ Facebook:ajfih

 


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