ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】目の乾き、放っていませんか?

カンボジアクロマーマガジンREP10号

こんにちは。アンコール共生病院医師の加藤です。

皆さんは、普段の目の疲れや乾きを感じることはありませんか??カンボジアは湿気の多い東南アジアの国ではありますが、実は眼の乾きを訴えて眼科に受診してこられる患者さんが非常に多いです。私達は、涙の蒸発が通常よりも早い状態をドライアイと呼んでいます。

ドライアイが悪化すると、乾燥感以外にもゴロゴロする感じや痛み、見えにくさを感じることもあります。日本では、通常空気の乾燥している冬の方が、湿気の多い夏よりもドライアイの症状が悪化することが知られています。カンボジアでは1年を通して湿度が保たれているのに、なぜこんなにもドライアイの患者さんが多いのでしょうか?

まず一つ目の理由は、室内のエアコンが非常に強いことです。エアコンやシーリングファンの風は直接涙を蒸発させるので、ドライアイの症状を悪化させます。また、バイクに乗っていることでも直接風が当たるためドライアイは悪化します。

もう一つの理由は、スマホを見る時間が非常に長いことです。スマホやPCモニターを見ているとき、人間の瞬きの回数は自然に減ってしまっています。瞬きが減ることで、目が開いて乾燥している時間が長くなり、ドライアイが悪化するのです。

カンボジアの方は隙があるとスマホでFacebookを見ています。SNSもいいですが、瞬きを忘れないようにお願いしたいです。

皆さんも、もし眼の乾きなどが気になるようなら是非一度ご相談ください。治療が必要かどうかの正確な判断と、日本で最も使われているドライアイの治療薬を処方することもできます。それではまた。

加藤寛彬

アンコール共生病院 Angkor Japan Friendship International Hospital

総合・専門診療科、予防接種、健康診断に対応。
日本人医師と日本語が話せるスタッフが駐在している。

24時間365日(救急) 電話番号:076-677-7879
Web:https://ajfih.org/ Facebook:ajfih

 


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