まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

こんにちは！サンライズジャパンホスピタルの岩井です。

前回までの3回は食習慣と健康にまつわるエピソードでしたが、今回は生活習慣、特に”歩く”ことと健康に関連したお話をお届けいたします。

当院には多くの日本人の患者様に健康診断で来ていただいていますが、その中で、体重増加や血糖値、コレステロール値が悪化された方から思い当たる原因としてよく聞かれるのが、「カンボジアに来てから車移動になり歩く機会が激減した」というコメントです。このコメントの通り、私達はなんとなく歩くことは健康にいい、と認識していますが、実際のところどのくらいの歩数を歩けば、どのように健康にいいのでしょうか。少しデータを見てみましょう。

2021年にアメリカで行われた41歳から65歳の白人・黒人2110人を対象の研究では、1日に7000歩以上歩くグループは7000未満のグループと比べてなんと50-70%!も死亡率(10年間の研究期間内)が低かったと報告しています。もちろん日本人対象の研究も多くあり、やはり8000歩歩くことで、糖尿病・脂質異常症(コレステロール値の異常)、を改善する可能性があることが分かっています。また身体的な病気でなくうつ病などメンタル関連の不調を改善、予防する効果も報告されています。

プノンペンではなかなか歩く機会を見つけるのが難しいですが、少しでも機会を見つけて歩くようにしたいですね（サンライズ病院で定期的に開催している清掃活動に運動がてら参加してみるのも１つかもしれません！どなたでも参加可能ですのでご興味ありましたらご連絡ください！)

最後までお付き合いただきありがとうございます。それではまた次回！

岩井 謙治