ホーム 新マガジン記事 Focus カンボジアサッカーよもやま話: 【Focus カンボジアサッカーよもやま話】 カンボジアサッカーの現状とこれから

カンボジアクロマーマガジンPP18号

私がカンボジアでサッカーに関わり始めた2012年当時、プロチームの環境は今とは大きく異なり、子供達を対象としたサッカーアカデミーの数も限られていました。育成の仕組みやプレー環境はまだ整っておらず、いわゆるグランドの上でのサッカーに触れられる機会自体が多くはありませんでした。

それから十数年が経ち、状況は少しずつ変化しています。経済成長とともに、フットサル場やスタジアム、ジムといったスポーツ施設が増え、都市部を中心に子どもたちが整った環境でサッカーに触れる機会も広がってきました。かつては限られていた整備された「場所」や「環境」が、今では選択肢として存在し始めていることに、この国の前進を感じます。

また、今もなお街のあちこちで自然と始まるストリートサッカーの光景は、この国のサッカーの原点のようにも感じています。整った環境だけでなく、日常の中にあるサッカーの存在も、カンボジアならではの魅力の一つかもしれません。
先日、プレイベン州のフリースクールでサッカー教室を実施した際には、100名を超える子どもたちが参加してくれました。決して恵まれた環境とは言えない中で、裸足で夢中になってボールを追いかける姿はとても印象的で、サッカーの持つ力と、この国での人気の高さを改めて感じる機会となりました。

海外に目を向けると、その環境の違いは驚かされることもあります。先日はイギリスのプレミアリーグのユースチームと関わる機会がありましたが、16歳からプロ契約を結び、チームは監督やコーチだけでなくトレーナー、栄養士、心理カウンセラーなどの専門スタッフが揃い、スポーツ科学に基づいた環境のもとでサッカーに専念する選手たちの姿を目にしました。育成の仕組みや投資の規模など、まだ大きな差があることも事実です。

それでも、この国のサッカーにはこれからの可能性があります。発展の途中にあるからこそ、少しずつ形が変わっていく面白さがあり、その過程に関われること自体に大きな意義を感じています。カンボジアサッカーのこれからを、ぜひ一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。

寄稿:斉藤 泰一郎

ソリヤ フットボール(SORIYA Football)

Soriya Footballは2012年設立。カンボジアで子供向けサッカースクールの運営、サッカー大会の企画、CSRサッカー活動、フットサルコミュニティの運営、スポーツマーケティング、スポーツ用品(Mizunoスパイク)の販売などを展開。

Mail: taisaito.ffe@gmail.com

Facebook: Soriya.Football

X: @soriya_football


バックナンバー

facebookいいね!ファンリスト

クロマーマガジン

素敵なカンボジアに出会う小旅行へ―The trip to encounters unknown cambodia