ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】傷の処置と消毒

カンボジアクロマーマガジンPP15号

皆様こんにちは!サンライズジャパンホスピタルの岩井です。前回はカンボジアの伝統医療“コインニング(coining)”についてお届けしましたが、今回は少し変わって“傷の処置と消毒”についてお届けしたいと思います。

皆様は軽い擦り傷や切り傷などができた際、どのように対応されていますか?私が子供のころ(もう30年ほど前になりますが・・・)は、イソジンで傷を消毒するのが当たり前でした。しかし現在では傷の治りを遅らせることから消毒は基本的に推奨されていません。傷は、洗浄とワセリンなどで乾かさないようにする“湿潤療法”という治療が標準的ですが、カンボジアでは医療機関でもまだ一般的になっていないようです。ローカルのクリニックで傷の処置をされて当院へ来られた患者さんとこんなやりとりがありました。

「今回は大変でしたね。家で継続して傷を洗浄されていたのですか?」
「いえ、先生から2-3日は乾かして触るなって言われているんですよ」
「そ、そうですか。この黄色くなっているのは消毒ですか?」
「Betadine (イソジンのような消毒液)ですね。」
「なるほど。傷が渇いて、ガーゼが傷に貼り付いてしまっていますね・・・」

他に、カンボジアでは伝統的に「傷は温めたほうが治る」と信じられており、温めたタオルなどを当てることがあるそうです(こちらも医学的にはお勧めできません)。ご家庭で万が一怪我をされてしまった際は、まずはきれいに洗ってワセリンを塗っていただければと思います!

最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それではまた次回!

サンライズジャパン病院

プノンペン市内にある日系の救急総合病院(診療科:救急、総合診療、脳外科、消化器、小児科、婦人科)。2023年4月にAEON MALL Sen Sok内に、サンライズメディカルセンターを開設(診療科:総合診療、健康診断)。

OPEN: 24時間365日(救急)
Mail: info@sunrise-hs.com

TEL: 023 260 152

Web: https://www.sunrise-hs.com/index.php/jp/

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