ホーム 新マガジン記事 JICAカンボジアリレー: 【JICAカンボジアリレー】JICAカンボジアの農業・水・環境班のお仕事

カンボジアクロマーマガジンPP15号

こんにちは!今回の「JICAカンボジアリレー」は、JICA事務所の農業・水・環境班の仕事を紹介します。私たちは、カンボジアの豊かな水や土壌など自然を相手にしながら、都市そして農村の人々の生活をしっかりと土台から支える事業を担当しています。

田んぼの温室効果ガスのサンプリング ( 写真提供:国際農研 )

過去に少しさかのぼりますと、カンボジアでの農業分野の協力は、1959年の稲作技術の強化に始まり、途中内戦で中断しつつも、農業用水路や水門の整備、コメの生産性向上等、カンボジアの農村を長く支え続けています。また上水分野では、内戦後の復興期である1993年から日本の協力のもとでプノンペン市の水道インフラの復旧と拡張を進め、安全な水の24時間給水が実現しました。この取り組みは「プノンペンの奇跡」として広く知られています。

最近は、発展著しい都市の環境問題に対応するため、プノンペン初の公共下水処理施設の建設や、排水、大気汚染、廃棄物への対策等、人々が安心して住み続けられる都市をつくるための協力を開始しています。気候変動の影響も受ける中、農村部では、洪水被害を低減するための機能も兼ね備えた農業用水・排水路の整備や、田んぼでの温室効果ガスの排出削減につながる水管理の実証研究等、新しい事業にも挑戦中です。

そんな事業を支える班のメンバーは、日本人スタッフ3名とカンボジア人スタッフ4名の計7名です。JICA経験1年~15年強と、多様で個性あふれるメンバーです。日々の仕事は、JICA事務所内での細かな事務作業や、忍耐力が試される協議、そして次々と巻き起こる課題に向き合う毎日ですが、周囲の協力や現場からのエネルギーをもらいながら、一歩一歩前に進めています。現場には、事業をまさに一から粘り強く作り上げて形にする心強いパートナーが揃っています。また、事業を通じて能力を伸ばしたカンボジア人技術者や、農家グループのリーダーが現場で活躍する姿を目にすることは、何よりの励みになり、日ごろの苦労が吹き飛ぶほどです。

これからも、ダイナミックな発展を続ける都市部、そして自然あふれる農村部のより良い未来の姿を描きながら、カンボジアの人々の生活の質の向上に貢献できるよう取り組みを続けていきます。

農業・水・環境班のメンバー

JICAカンボジア事務所 農業・水・環境班
宮下 ・ 外山 ・ 宗像

 

独立行政法人国際協力機構(ジャイカ) カンボジア事務所

ジャイカは、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、

開発途上国への国際協力を行っています。

Web: https://www.jica.go.jp/cambodia/index.html

Facebook: JICACambodia


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