ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】コインニング(coining)

カンボジアクロマーマガジンPP14号

 前回はカンボジアでの“ドクターショッピング”についてお届けしましたが、今回はカンボジア伝統医療の一つ、コインニング(coining)についてお話ししたいと思います。

皆様は「コイニング」という言葉をご存じでしょうか? コイニングとは、バームやオイルを塗ったコインを背中に繰り返し擦り付けるという民間療法です。施術後には背中や腕に濃いあざのような跡が残ります(気になる方は“coining”と検索していただくと実際の画像をご覧になれます)。私が初めてコイニングを受けた後の子どもの背中を見たとき、看護師との間でこんな会話がありました。

「ねえ、さっきの患者さん…虐待の可能性とかないかな?」
「虐待?あの子はうちのかかりつけで、特に問題はないですよ」
「え、でも背中にすごいあざみたいなのがあったよね?」
「ああ、あれはコイニングですよ」
「え、コイニング??」

コイニングは体調不良のときや痛みがあるときなど、幅広い症状に対して行われ、年齢も問わないとされています。ただ、近年では、特に子どもに対して行われることはかなり減っているようです。効果については科学的に立証されたものはありませんが、長く受け継がれてきた伝統文化の一つといえます。カンボジアに来られたばかりの方は、もし派手なコイニングの跡を見ても「何か事件?!」と驚かないでくださいね。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。
それではまた次回!

 

サンライズジャパン病院

プノンペン市内にある日系の救急総合病院(診療科:救急、総合診療、脳外科、消化器、小児科、婦人科)。2023年4月にAEON MALL Sen Sok内に、サンライズメディカルセンターを開設(診療科:総合診療、健康診断)。

OPEN: 24時間365日(救急)
Mail: info@sunrise-hs.com

TEL: 023 260 152

Web: https://www.sunrise-hs.com/index.php/jp/

Facebook: sunrise.jhpp


バックナンバー

facebookいいね!ファンリスト

クロマーマガジン

素敵なカンボジアに出会う小旅行へ―The trip to encounters unknown cambodia