ホーム 新マガジン記事 JICAカンボジアリレー: 【JICAカンボジアリレー】60周年を迎えたJICA海外協力隊

カンボジアクロマーマガジンPP14号

皆さま、こんにちは。JICAカンボジア事務所でJICA海外協力隊事業を担当しています駒走と申します。JICAカンボジアリレーも5回目となりましたが、JICAが行う事業の中で最も有名な取り組みの一つが、今回ご紹介するJICA海外協力隊派遣だと思います。

JICA海外協力隊とは、開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣する事業です。

その主な目的は、以下の3つです。
(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与
(2)異文化社会における相互理解の深化と共生
(3)ボランティア経験の社会還元

JICA海外協力隊の中にはいくつか区分、種類があるのですが、その中の青年海外協力隊は、1965年(昭和40年)4月20日、局長を含めて7人のスタッフで立ち上げられました。初めての派遣国は、カンボジア・ラオス・マレーシア・フィリピン・ケニアの5か国で、合計29名の隊員が派遣されています。

2020年には、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、全世界の隊員が一時帰国を余儀なくされましたが、今では74か国での派遣が再開し、2025年6月には累計派遣隊員数が57,718名に到達しています。

カンボジアでは、2025年8月現在33名のJICA海外協力隊員が派遣されており、活動地域は、プノンペン、バッタンバン、シェムリアップ、シアヌークビル、コンポンチャム、スバイリエン、コンポンスプー、クラチェ、コッコンで、教育、保健、職業訓練分野の現場で活動しています。主な活動先は、幼稚園、小・中・高校、大学、教員養成校、病院、役所などで、学生や先生、同僚たちと共に生活しています。

小学校で音楽を指導する青年海外協力隊員

私の仕事は、JICA海外協力隊が派遣される前に、要請内容の確認、市や学校など受け入れ体制の確認、安全対策・住居確認などを行うことで、協力隊が活動できる環境を整えることが、重要な業務の一つとなっています。隊員たちが派遣期間を終え、無事に帰国していく姿を見る度に、自分の役割を果たせたと安堵しています。

さて、1965年にはじまったJICA海外協力隊事業は、今年で60年を迎えます。60周年記念事業のテーマは、「世界と日本を変える力」です。目的の一つである「開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与」に貢献することで世界を変え、「ボランティア経験の社会還元」で日本を変えるため、カンボジアの隊員たちも、日々現場で汗を流しています。

ルンタエク副市長と協力隊の派遣に関する打ち合わせ後の記念撮影 筆者、左から2番目

隊員の活動については、以下のWebサイト・QRコードでも紹介しています。

もし、皆さまの周りに協力隊の人たちが居たら、ぜひ一言声をかけてあげてください。

 

カンボジア便り(カンボジア事務所)
JICA海外協力隊の世界日記

 

JICAカンボジア事務所 ボランティア班
駒走 拓三

 

独立行政法人国際協力機構(ジャイカ) カンボジア事務所

ジャイカは、日本の政府開発援助(ODA)を一元的に行う実施機関として、

開発途上国への国際協力を行っています。

Web: https://www.jica.go.jp/cambodia/index.html

Facebook: JICACambodia


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