ホーム 新マガジン記事 医療コラム: 【医療コラム】ドクターショッピング

カンボジアクロマーマガジンPP13号

皆さまこんにちは!サンライズジャパンホスピタルの岩井です。
これまで10回以上にわたって「カンボジアの食と健康」についてお届けしてきましたが、今回からは少し趣向を変えて、「カンボジアの医療制度と文化」についてご紹介していきたいと思います。
第1回のテーマは 「ドクターショッピング」 です。

皆さまは、主治医以外の意見を聞くためにセカンドオピニオンを受けたことはありますか?症状がなかなか良くならないときや、診断に納得がいかないときなど、他の医師の見解を聞きたくなること、ありますよね。ただ、紹介状なしに何度も医療機関を変える(一般的には3〜4回以上)ようになると、「ドクターショッピング」と呼ばれる行動になります。

カンボジアでは、公的医療保険の制限が少ないことや、国民性もあって、このような行動が比較的よく見られます。たとえば、こんな患者さんがいました。「扁桃腺が大きくて手術が必要かどうか知りたい」と受診された、5歳のカンボジア人の男の子です。

「今の状態なら、手術は必要ないと思いますよ。しばらく様子を見て大丈夫です。安心してください」
「本当ですか?前の先生は、手術が必要だって言ってました」
「そういう見解もありますね」
「でも、前の前の先生は『様子見』って言ってたんです」
「え? “前の前” ?」
「その前の前の先生は、手術って言ってました」
「・・・・前の前の前!?今まで何カ所くらい病院を受診されたんですか?」
「ここが7カ所目です!そろそろハッキリさせたいんです!」
「そ、そうですか・・・・」

色々な意見を聞くことは大切ですが、情報が多すぎるとかえって混乱してしまうこともあるかもしれませんね。別の医療機関を受診される際には、これまでの検査結果や紹介状を持参されると、無駄な検査や投薬を避けられることもあります。当院でも、そうした資料の作成はもちろん対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた次回、お楽しみに!

サンライズジャパン病院

プノンペン市内にある日系の救急総合病院(診療科:救急、総合診療、脳外科、消化器、小児科、婦人科)。2023年4月にAEON MALL Sen Sok内に、サンライズメディカルセンターを開設(診療科:総合診療、健康診断)。

OPEN: 24時間365日(救急)
Mail: info@sunrise-hs.com

TEL: 023 260 152

Web: https://www.sunrise-hs.com/index.php/jp/

Facebook: sunrise.jhpp


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