まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

補習校卒業生の酒見新です。通っている日本の高校の探求活動で「『発展途上国』カンボジアの現状」をテーマに発表しました。

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突然ですが、皆さんはカンボジアという国にどのようなイメージを持っていますか？

学校唯一のカンボジア帰国生として2022年に入学したとき、「カンボジアは貧困国」というイメージだけを抱く人の多さに驚愕しました。偏見とも感じられる周囲の反応から、カンボジアの文化や歴史をきちんと伝えたいという思いを強くしました。

私たちは、現地に赴く機会のない国に対して、インターネット上に蔓延っている情報だけを元に無意識のうちにイメージを形成してしまいます。しかしそれは氷山の一角を見ているに過ぎません。私が2017年から3年間住んでいたカンボジアの貧困問題には、クメールルージュという歴史的背景があります。表面上の問題のみを取り上げて背景や経緯を蔑ろにしては、その国を本当に理解したとは言えないのです。もしかしたら私たちの日常生活の中でも、表面上の情報のみで事象を判断してしまっているかもしれません。

物事に対して違和感をもったら、好奇心に抗わず出来る範囲から行動してみましょう。失敗が怖くても挑戦することが最も重要です。中学までサッカーしかしていなかった私が急に高校野球を始めたように、無謀と思われることにも一度は挑戦してみてください。結果は伴わなくても、それは必ず人生の糧になります。

酒見 新（卒業生）