ホーム 過去のマガジン記事 となりのとなりで。: 第7回:人気の秘訣

カンボジアクロマーマガジン28号

 

通りから「タックド~~ン♪」と、威勢のいい声が聞こえてくる。カンボジア国中、どこでも見ることができるココナツジュース売りの方々。その中でもこのお じさんは、際立って仕事熱心なお方なのだ。日本では寒い季節になるとよく「石焼き芋の唄」を耳にしたが、彼は自作のココナツバージョンを歌って売り歩く。 努力と工夫の甲斐あってかどうやら売れっ子のようで、朝大きな荷台に山盛りだったココナツが夕方空っぽになっているのを見ると、グッジョブサインを出して あげたくなる。しかしいつも感心するけれど、たった一個ですら重たいココナツを荷車に満載して一日歩き回るのは、相当大変だろうなと。普通に歩いててても 汗が止まらないほどの炎天下の中、本当によくがんばってらっしゃる。

また我が家には三歳の息子がいるので、ココナツジュースを買うことが多い。特に風邪を引いたときには必須の一品。天然のポカリスエットは、火照った身体の水分補給にぴったりだ。しかしながらこれを飲んだ後のおしっこの量は半端ないので、夢中に遊んでる場合は、要注意。

さて、プノンペンには様々なお店や食堂があるが、観察していると、人気のあるお店にはいつも多くの人だかり。少しくらい待ってでもそこで食べる人が多いよ うだ。またそういう処に入ると、ほぼ味にはずれがなく値段も安い。どこの国でもそうかもしれないが、特にアジアは評判で左右される文化だ。おじさんの宣伝 歌のように、人気の秘訣はきっとどこかに潜んでるのかもしれない。どこか新しい場所に旅行して入るお店に迷ったときは、人の入り具合をみる。大きな物差し のひとつである。


木村 彩湖

写真家。日々のささいなこと、身近なものの中に佇む大切なモノをテーマに、暖かい目線で写真を撮る。現在カンボジアで撮影業を行なう傍ら、自らの作品のポストカード等も販売中。2011年よりプノンペン在住。
ホームページ: http://www.ayakography.com

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素敵なカンボジアに出会う小旅行へ―The trip to encounters unknown cambodia