ホーム 過去のマガジン記事 となりのとなりで。: 第2回:カンボジアのドーナツ

カンボジアクロマーマガジン23号

 

 ある日ぶらぶらしていると、おばあちゃんが頭の上のお盆にドーナツを山盛りに載せて、道をウロウロしながら売っていた。慌てて呼び止める。丸い方は1個500リエル。リングの方が、5個1000リエル。
実はこのドーナツ、可愛らしいので前々から気になっていたのだけれど、食べたのは初めて。なにせこっちのお菓子を買おうと思ったら、ウロウロしながら売っていることが多いから、小腹が空いて何か食べたいなと思っている時にはいなくて、お腹がいっぱいで今は何も食べたくないなと思っている時に限って前を通るパターンが多いので、なんともタイミングが難しい。

 見た目から西洋のドーナツのような感じかなぁと思って齧ってみると、食感が全く違ってビックリ。米粉で作っているようで、噛むのに疲れるくらいモチモチ。(ちなみにリングの方にはキャラメルとゴマがかかっていて、丸い方には豆でできた白い餡が入っていた。)
日本ではちょっと前から米粉ブームだけれど、ここでは何十年も前からこれが主流だったとは。すごい。カンボジアのおやつは、満足感が違うなぁ。

 みなさん、この可愛いドーナツ、道で見かけ際には買い逃しのないように!

 


木村 彩湖

写真家。日々のささいなこと、身近なものの中に佇む大切なモノをテーマに、暖かい目線で写真を撮る。現在カンボジアで撮影業を行なう傍ら、自らの作品のポストカード等も販売中。2011年よりプノンペン在住。
ホームページ: http://www.ayakography.com

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