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カンボジアクロマーマガジン44号

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1989年、シハヌークビルの小学校にて

 

「国民が利口になってほしくないんだ」

内戦後疲弊しきった国に、国際社会が20年以上もの間支援してきた基礎教育なのに、現在の教育レベルの結果を見てそう結論を出した。最近は優秀な若者たちが増えているが、未だに続く国際社会の支援、そして、国の制度のおかげではなく親が自力で子供たちにできるだけ良い教育環境を与えようと努力している場合が多いと思う。不平不満、愚痴はまだまだ続く。


一方で、いつも思い出すのが、数々のカンボジアの人たちのありがたい救い。


赴任したてに「洗礼」(わかりますよね?)を受け、臥せった際に、プカーマリッというとても良い香りの小さな白い花を枕もとに置いてくれた事務所スタッフのエインさん。出産予定日前だからと出張へ行ってしまった連れ合いの代わりに、停電の夜の道を私を病院まで連れて行き、出産に付き合って泊まってくれた大家さん親子。市街戦があったあの暑い日中、兵士たちで塞がれた道をバイクで訪ねてきて「私たちはクメール人だから仕方ない。でも、貴方たちは大使館へ逃げて」と言いながら、即席ラーメンを持ってきてくれたお手伝いさん姉妹。雨季の道の洪水で車が沈没した時、助けに来てくれた修理工場の工場長デューンさん。


みんなただの庶民だけれど、こんな素晴らしい行動をとってくれる国民をもっと増やそうとは思わないのか。


「カンボジアだから(仕方ない)。」よく耳にするこの言葉に、今はもう同意することはない。なぜまだこう言わせ続けるのか…、無性に腹が立つだけなのである。


いしもと ゆみ

1992年、NGO職員としてカンボジアに赴任。今は法務税務事務所で日系企業担当として奮闘、カンボジア生まれの2人の子持ち。サーフィンのような人生を楽しみながら、泣いたり笑ったり。

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