ホーム 過去のマガジン記事 トッケーのつぶやき: Vol.4 「道」の精神 -カンボジア空手連盟 –

カンボジアクロマーマガジン36号

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 「50の手習い」で始めた空手、3年経ってやっと茶帯(2級)を取得。元々、気の弱い息子に自信をつけたくて訪れた道場が遠いので、送り迎えついでに一緒に入門したのだが、昔剣道をしていたこともあり、再び「道」の精神の魅力に惹かれている。ちなみに、空手は沖縄で生まれている。

 カンボジアにおける空手の歴史は、1966年に完成した日本橋(チュロイチョンワー橋)の建設のために来ていた一人の日本人技術士がカンボジア人の同僚と地域住民に教え始めたのが源だそうだ。その教えを引き継ぎ、現在松涛館と和道流がカンボジア空手連盟の公式流派となっている。内戦を経て、厳しい時代でも練習を続けてきた空手を愛する師範、先生たち。今、若い世代を訓を持って育てている。

 最近は、日本の道場からの訪問者が増えたおかげか、普通どこでも脱ぎ散らかし風景がよく見られるカンボジアなのに、道場わきに並ぶサンダルが日本風にきちんと並べ揃えられるようになった。

 規律を守り、礼を重んじ、お互いを尊重し合い、理屈(屁理屈?)をこねず、日頃の鍛練の成果で・・・0.1秒差の技一本!日本の「道」の精神は、他国にないすばらしい文化であると思う。

 机に向かって勉強するだけが勉強ではない。そんな事を教えたくて、施設に住む若者男子女子を道場に通わせることにした。年齢は19歳なのに中学3年生である男の子が、空手で自分の別の能力を発見、少し仲間はずれ的だったあいつが見る見る間に上達し、仲間を盛り上げるリーダー格となっている。そんな姿を見るのもまた嬉しい。

 


いしもと ゆみ

1992年、NGO職員としてカンボジアに赴任。今は法務税務事務所で日系企業担当として奮闘、カンボジア生まれの2人の子持ち。サーフィンのような人生を楽しみながら、泣いたり笑ったり。

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