ホーム 新マガジン記事 A Journey of Cambodian Art: 【A Journey of Cambodian Art】全ての芸術の基本はデッサンである

カンボジアクロマーマガジンPP12号

「全ての芸術の基本はデッサンである」

この言葉は、美術や芸術の世界でよく引用される考え方ですね。これは、形・構造・光と影・空間認識など、視覚芸術において最も根本的なスキルをデッサンが鍛えてくれるからです。

日本で私が受験生として芸大を目指し、そして日本画家になった。
やはりデッサン力はプロになるため、そして感性豊かな創造力を支えるためには不可欠である事を痛感させられました。

デッサンを通して観察力や表現力が養われ、それが絵画、彫刻、建築、デザイン、さらにはアニメーションなど、あらゆるジャンルの土台になるとされています。たとえば、ピカソやルノワールといった巨匠たちも、自由な表現の前に、 確かなデッサン力を持っていたことで知られています。

改めてここカンボジアで多くの芸術作品を見ますがその力があるかどうかは一目瞭然です。やはり弱いと作品自体の評価が低くなります。
このカンボジア人の感性にしっかりとした土台を築かせること、それこそがデッサン力だと強く思います。

あなたはこの考え方に共感しますか?
それとも、他にも芸術の基本になる要素 があると思いますか?
それではこの「全ての芸術の基本はデッサンである」という考え方を説明します。

《 デッサンとは何か? 》
単なる下絵ではなく、形・空間・質感・光と影を的確にとらえ、脳で理解し、手を通して紙上に「再構築」する訓練です。

《 なぜデッサンが「基本」なのか? 》
・観察力が養われる
・形の理解・構成力が育つ
・光と影=立体感の表現を学べる
・構図力が鍛えられる

これらは、現代の芸術、アニメーションやゲーム制作、グラフィックデザインにも通じます。

つまり、デッサンは「見る→理解する→表現する」という、あらゆる視覚芸術の根源的なプロセスを含んでいます。そのため、多くの芸術家や教育機関が、「まずはデ ッサンから」と語るのです。
これは時間のかかる勉強ですが、描けば描くほど面白くなります。

山田 隆量

 

ヤマダ スクール オブ アート / シェムリアップ アンコール

「カンボジア人アーティストの展覧会」「子供絵画展覧会」を企画(年1回)
地方の学校で美術の授業を無償提供(年数回)。海外(特に日本の公募展)へ出品。
最近では日本カンボジア70周年記念事業として「世界に飛躍するカンボジア芸術」をRosewood Phnom Penh 35 階ギャラリーで4ヶ月開催。

 

営業時間:8:00 ~ 17:00
電話:081-399-926
メール:angkortakakazu@gmail.com
Facebook:yamadaschoolofart

 


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