まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

今回は嬉しい報告をさせて頂きたいと思います。東京六本木にある国立新美術館で開催された日本の有名な展覧会、第87回「新制作展」に見事2人のカンボジア人アーティストが入選する事ができました。

この展覧会はプロだけの公募展で多くの人達が落選します。絵画・彫刻・スペースデザインの３部門があり会員も含めて600人の作品が展示されます。それぞれの作品の規模も大変大きいです。2012年にヤマダスクールオブアートを開校してプロを目指すカンボジア人達に最も重要な基礎を教えてきました。毎年のように展覧会を国内で企画して開催してきました。その目的は世界に通じるアーティストを輩出する事です。

今回シェムリアップ在住アーティスト、Nou SaryとChhoeun Channyの2人はすでにカンボジアで多くの国内外の人達に高い評価を受けています。その2人だからこそ入選を果たす事ができたのです。カンボジア国内に評価基準が無いだけにこの成果はとても大きいと思います。これからもこの2人に続いて日本だけで無くニューヨークやパリなどの公募展に挑戦をしてもらいたいです。そのためにヤマダスクールオブアートはカンボジア芸術のためにこれからもその挑戦を支えていきたいと思っています。

山田 隆量

国立新美術館 (東京・六本木)

左：Nou Sary　右：Chhoeun Chann：