ホーム 新マガジン記事 カンボジアペット事情: 【カンボジアペット事情】予防が一番

カンボジアクロマーマガジンPP2号

前回も予防についての話をしましたが、今回は予防の中でもワクチン接種について話したいと思います。
カンボジアは欧米と比較にならないほどワクチン接種率は低いです。実は日本でもワクチン接種率はとても低くて、欧米は80%と言われている中、日本はせいぜい25%程度です。カンボジアではもっと低いでしょう。


COVID-19でも言われていたように70%以上の接種率がないと蔓延してしまう可能性が高くなります。カンボジアのみならず、東南アジアではまだまだ接種率が低く、パルボウイルスなどワクチンで感染を防ぐことができる病気で来院する犬猫がたくさん来院します。

当院では新しい治療などで以前よりは救命率は高くなりましたが、特に多いパルボウイルスやジステンパーウイルス感染症は治療の経過が非常に長く、時には数週間苦しむこともあります。体力のない子犬子猫は死亡する率も高くなります。
飼ったばかりでこれから楽しく暮らしていこうという犬猫たちが長く苦しむので、飼い主さんの心落としも強いです。入院している子たちを毎日何度も心配そうに見に来院する飼い主さんを見るのはツラいです。スタッフも昼夜問わず全力で臨んでおりますが、助けられない命もあります。診ていても本当に心苦しいです。予防をすればこんな苦しい思いをしなくてもいいのですから。


犬猫をお飼いになるのであればワクチンをはじめとした予防をできる範囲で全て行なってください。
世界中の獣医師からのお願いです。

 

喜久田治郎

 

 

ジャパンアニマルホスピタル

カンボジアの獣医療発展や狂犬病などの伝染病撲滅活動に貢献する為、カンボジア獣医師の育成に取り組み犬猫を中心とした治療や動物愛護啓蒙活動を行っている。

OPEN: 9:00-17:00
Mail:japananimalh@gmail.com

TEL: 010 303 088

Facebook: japananimal


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