ホーム 新マガジン記事 A Journey of Cambodian Art: 【A Journey of Cambodian Art】『日本のアニメーションの背景を描く』という挑戦 〜カンボジアで“世界基準”を育てるということ〜

カンボジアクロマーマガジンREP17号

 

 私はカンボジアで、日本のアニメーション背景画の仕事を担える人材育成に取り組んでいます。背景画は単なる風景ではなく、物語の空気や時間、感情の温度まで描く高度な仕事です。そのためには基礎画力、構図力、色彩設計、制作意図を読み取る理解力、そして締切を守る責任感など、総合的な力が求められます。中でも最も大きな壁は「理解力」と「精度」です。

「だいたい合っている」と「完全に合っている」はまったく別物です。日本の現場では“ほぼ正しい”は“正しくない”に等しく、通用しません。この感覚を身につけるには時間がかかります。

カンボジアの若者は生き抜く強さを持っていますが、基礎を徹底的に追求する訓練は最も苦しく、根気が必要です。アートも同じです。構図、遠近法、色彩設計、空間把握などの基礎訓練は地味で、時間がかかり、成果がすぐに見えません。多くの人はここで諦めます。しかし世界水準の仕事は、その地道な基礎の上にしか築けません。

最近では「もう一度やらせてください」と自ら精度を求める学生も増えてきました。技術だけでなく、基準そのものを引き上げる教育こそが、未来を変える力になると信じています。それがカンボジアの未来を変えると信じています。

山田 隆量

ヤマダ スクール オブ アート / シェムリアップ アンコール

「カンボジア人アーティストの展覧会」「子供絵画展覧会」を企画(年1回)
地方の学校で美術の授業を無償提供(年数回)。海外(特に日本の公募展)へ出品。
最近では日本カンボジア70周年記念事業として「世界に飛躍するカンボジア芸術」をRosewood Phnom Penh 35 階ギャラリーで4ヶ月開催。

 

営業時間:8:00 ~ 17:00
電話:081-399-926
メール:angkortakakazu@gmail.com
Facebook:yamadaschoolofart

 


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