ホーム 新マガジン記事 カンボジアペット事情: 【カンボジアペット事情】マダニがもたらすカンボジアでの健康危機

カンボジアクロマーマガジンPP15号

 日本では最近マダニが媒介する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が話題です。致死率が約30%に達し、感染すると発熱や消化器症状を引き起こします。
カンボジアにおけるマダニ感染症はは犬や猫だけでなく、私たち人間の衣服にも付着することがあり、家にいる犬猫にまで被害が及びます。カンボジアでは犬や猫がマダニ媒介の病気に感染するリスクが非常に高く、来院時には黄疸や衰弱が見られ死亡するケースも多いです。
これらは日本ほど、他の犬猫がノミダニ予防をしていないため、感染したダニが多く潜んでいることだと考えています。それに加えて常夏のカンボジア。「ノミダニ駆除薬の」年中投与が必須となります。
以下のようなノミ・ダニ駆除薬を使用することで、感染リスクを大幅に減少させることができます。正しく使用し、期限切れや類似品などが多く効能効果が怪しいものが多く出回っていますので注意してください。
* ネクスガード: 食べるタイプのノミ・マダニ駆除薬で、効果が1ヶ月持続します。即効性があり、ノミが卵を産む前に駆除できるため便利です。
* ブラベクト: 1回の投与で最大3ヶ月間効果が持続する塗布薬です。長期間有効なので、つけ忘れを気にする方におすすめです。

日頃からペットの体調や皮膚の状態をよく観察し、異変を感じたら専門家に相談することをおすすめします。Japan Animal Hospital でもマダニ感染症に詳しい医師が日常的なケアや相談に応じています。こうした心がけが、ペットと飼い主の安心につながります。

喜久田 治郎

マダニが寄生し吸血している

 

マダニ媒介から血液が壊れて黄疸症状のある猫

 

 

喜久田治郎

ジャパンアニマルホスピタル

カンボジアの獣医療発展や狂犬病などの伝染病撲滅活動に貢献する為、カンボジア獣医師の育成に取り組み犬猫を中心とした治療や動物愛護啓蒙活動を行っている。

OPEN: 9:00-17:00

Mail:japananimalh@gmail.com

TEL: 010 303 088

Facebook: japananimal


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