カンボジアクロマーマガジンPP14号
今回は、動物たちとその飼い主に寄り添う工夫についてお話ししたいと思います。
最近、デジタルコミュニケーションが主流となり、LINEやテレグラムなどでの連絡が一般的になっていますが、日本の当院の動物病院では依然として手書きのカードが大切にされています。特に、犬や猫の誕生日やお悔やみの手紙を手書きで送ることは、飼い主にとって心温まる特別な体験になります。手書きのメッセージは、デジタルでは伝えきれない温かさや思いやりを感じさせてくれます。
例えば、動物病院が送る誕生日カードには、愛犬や愛猫の成長を祝う気持ちが込められており、飼い主にとっては大切な思い出となります。飼い主のお子さんがご結婚されるときもペットの写真を載せたスタッフ全員の寄せ書きなどを送りお祝いのメッセージとしています。また、お悔やみの手紙は、愛するペットを失った飼い主に寄り添う大切なメッセージとなります。ここには私達と共に過ごしたご苦労やペットがとても頑張ってきたことなどを添えたりもしています。
さらに、動物病院では手書きのカード以外にも、飼い主とのコミュニケーションを深めるためのさまざまな工夫が行われています。例えば、定期的なフォローアップの電話や、ペットの健康状態を記録したカスタマイズされたレポートの提供などがあります。これらの取り組みは、飼い主が安心してペットを預けられる環境を作り出し、信頼関係を築く手助けとなりますが、時間と手間と経験が必要で大変な作業であります。
このように、アナログの手紙は、動物たちとその飼い主に寄り添う一つの手段として、心温まるコミュニケーションの一環となっています。大変ですけどね。
デジタル時代においても、手書きのカードが持つ特別な意味を再認識し、ぜひ皆さんのお仕事でも取り入れてみてはいかがでしょうか。
喜久田治郎
ジャパンアニマルホスピタル

カンボジアの獣医療発展や狂犬病などの伝染病撲滅活動に貢献する為、カンボジア獣医師の育成に取り組み犬猫を中心とした治療や動物愛護啓蒙活動を行っている。
OPEN: 9:00-17:00
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