カンボジアクロマーマガジンPP12号
JAHでは毎年、社員旅行を行っています。今年は私が「象を見たい!」とリクエストしたことから、目的地は『モンドルキリ』に決まりました。
スタッフがホテルを選び、私はチャーターバスを現地の日系旅行会社にお願いしました。出発は早朝4時の予定が、私の疲れを考慮して6時に変更。インターン生を含め総勢20人の大所帯。45人乗りのバスは、長距離ドライブにはちょうど良いサイズでした。しかし、バスは途中から調子が悪くなり、象を見る前に「ゾウの歩み」となってしまい最終的には山の山頂でストップ。ドライバーさんは何をするのかと思いきや、お祈りが始まりました。ドライバーもスタッフも私も、最後は神頼み。携帯が繋がらない場所では、これが一番の心の支えだと実感しました。
どうにか到着したのは12時間後。
スタッフは疲れているかと思いきや、元気いっぱい。プールに飛び込み、夜まで歌ったり踊ったりと大騒ぎ。その光景を見て、微笑ましい気持ちになりました。
(11月のモンドルキリはとても寒いです。)
翌日は、みんなでワイワイ言いながら大草原やジャングルを丸一日歩きました。まさに大自然の中で、一人だったら迷子になっていたかもしれません。数時間歩いた後、綺麗な川のほとりに2頭の象を発見!思わず感動しましたが、少し怖さもありました。カンボジアのスタッフは、よく見かける動物なのかあまり興味がない様子で、川でのインスタ映え写真に夢中でした。
象たちは夜に川の周りのジャングルに住んでいて、こうしてバナナを食べに来るそうです。象使いの方は象だけでは生計が立たないようで、観光客が来ると象たちにたくさんバナナを与えられるとのこと。今はまだ象たちが暮らせる場所ですが、将来が心配だなと思いながら、ザラザラの皮膚をなでてきました。
次の日の朝、交代のチャーターバスが到着しました。やはり現地の日系旅行会社にお願いして良かったと、スタッフも笑顔で話していました。仲間と共に旅行ができる幸せを噛み締めながら、プノンペンへはスムーズに帰ることができました。
喜久田治郎
ジャパンアニマルホスピタル

カンボジアの獣医療発展や狂犬病などの伝染病撲滅活動に貢献する為、カンボジア獣医師の育成に取り組み犬猫を中心とした治療や動物愛護啓蒙活動を行っている。
OPEN: 9:00-17:00
TEL: 010 303 088
Facebook: japananimal
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