ホーム 新マガジン記事 カンボジアペット事情: 【カンボジアペット事情】常夏のカンボジアが寒くて? 猫風邪をひく?

カンボジアクロマーマガジンPP11号

今年のカンボジア、例年より寒く感じませんか? みなさん長袖を着てバイクに乗り、体調を崩すスタッフもちらほら見られました。

日本には四季があり、それによって動物たちの体調にも変化が生じます。冬になると寒さと乾燥が増し、特に猫は「猫風邪」と呼ばれる症状にかかることがあります。(ちなみに、犬には「風邪」といった病気はなく、主に鼻炎や気管支炎などの疾患が見られます。)

「猫風邪」はくしゃみ、鼻水、咳といった症状を伴いますが、カンボジアは常夏。それなら猫風邪は発生しないのでしょうか?

実は「猫風邪」は、正式には『FVR(猫ウイルス性鼻気管炎)』と呼ばれるウイルス感染症で、ワクチンで予防できます。しかし、カンボジアの猫たちはワクチンを接種していないことが多いと思われるものの、日本ほど流行している印象はありません。

カンボジアでは、日本の冬のような寒さや乾燥がないため、猫同士のウイルスの伝播が日本ほど強くないのかもしれません。その代わり、単純な感染性の鼻炎や、暑さからくる細菌性の感染症のほうが多いと感じます。ただし、人も猫もクーラーの影響で体温調節がうまくできなくなると体調を崩しやすくなります。クーラーに頼りすぎず、体調管理に気をつけましょう。

追伸 : 猫風邪に限らず、カンボジアではさまざまなウイルス性疾患が見られます。他の動物から感染しないよう、犬も猫もぜひワクチン接種をおすすめします!

喜久田治郎

ジャパンアニマルホスピタル

カンボジアの獣医療発展や狂犬病などの伝染病撲滅活動に貢献する為、カンボジア獣医師の育成に取り組み犬猫を中心とした治療や動物愛護啓蒙活動を行っている。

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