カンボジアクロマーマガジンREP15号
今回はこれまでの記事で何度か触れましたが、シェムリアップ州立孤児院の紹介をさせて頂きます。
シェムリアップ州立孤児院はカンボジア内戦時の1980年代半ば、戦災孤児やポルポト軍に強制的に徴用された少年、少女兵の再教育や社会復帰を目的として設立され、設立当初は市内の仮設キャンプに約2000人の子ども達が暮らしていました。時代の変化を経て、2000年代に入りその役割を終え、現在は本来の社会的養護施設として運営されています。
現在は4歳から18歳までの子どもたち約55名が暮らしています。入所の背景には、経済的に家庭での養育困難、被虐待児(暴力や育児放棄等)、保護されたストリートチルドレン等それぞれ深刻な事情があり、中には身元不明や出生届すら出されていなかった子ども達も入所しています。
基本的には衣食住と教育、18歳を迎えた後の自立に向けたプログラムは準備されており、子ども達が安心して暮らす環境は整えられていますが、公立施設であるものの潤沢な予算が拠出されているわけではありません。子ども1人あたりの1日の生活費(食費・日用品費)はおよそ5,000リエル程で、さらにこの規模の施設の運営を管理者・支援員・調理員・用務員のわずか4名の職員で、24時間365日交代しながら子ども達の生活を支えています。
孤児院には、脳性麻痺などの重い障がいを持つ子どもが3名入所しており、そのうち2名は経鼻栄養や痰の吸引といった「医療的ケア」を24時間必要としています 。
カンボジアでは医療へのアクセスが難しく、こうしたケア児が生き延びることは本来極めて困難です。障がいのある子どもが公的な施設で暮らす仕組みも無いため、スロラニュプロジェクトが介護にあたる職員の人件費等を継続的に支援し、協力医の指導のもとでその職員が献身的な医療行為と介護を行っています。まだまた公的な社会福祉や社会保障の仕組みが整っていない中ではありますが、カンボジアの篤志家や諸外国の支援団体や個人等、多くの民間の温かい支援によって子ども達の暮らしや生命が支えられています。
- シェムリアップ州立 孤児院センター
- ビンゴ大会 (イベント開催)
- センターの皆さんと全員集合
NPO法人スロラニュプロジェクト 近藤 正樹
シェムリアップ市周辺の農村部に暮らす障がいのある子ども達及びご家庭への支援、及び2012年コムルー村に建設したスロラニュ小学校への継続的な支援、重症心身障がい児が入所するシェムリアップ州立孤児院センターへの支援等
Mail:obake627@yahoo.ne.jp
電話番号:096-274-0590
Web:nposrolanhproject
Facebook:nposrolanhproject
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