ホーム 新マガジン記事 プノンペン補習校だより: 【プノンペン補習授業校だより】限られた時間のなかでの補習校教師の役割

カンボジアクロマーマガジンPP8号

「おはようございま〜す」と子どもが教室に入ってきた瞬間、わたしの中のスイッチが教師に切り替わります。補習校の教師の多くは、月曜日から金曜日は教師以外の仕事をしています。平日デスクの上で静かにキーボードを叩いているわたしが唯一朝から昼まで大きな声を出して動き回っているのが、土曜日の補習校での時間です。教室のなかはいつも明るくエキサイトしているので、帰宅するとへとへとになっています。

わたしは低学年を担任していますが、まだ小さい子どもたちの中にある芯の強さに触れる瞬間があります。親の仕事の都合によってプノンペンにいる子どもたちは、日本の学校と比較すると1年間のなかで出会いと別れの多いこと。新しい子が入校してもなんということはなく前からいた子のように自然に受け入れるし、退校する子がいたら手紙を書いて見送りますが翌週はもう名前を出すこともありません。それは薄情なのではなく、とても温かいことだと感じます。過去や未来ではなく、いま友だちといるこの時間を最大限に楽しんでいることを子どもたちの姿から気づかされます。

まだ小さいのに数多くの出会いと別れを体験し、それが彼らの心をしなやかでそして強くしていくのだと思います。共有できる時間は平日の学校より短いですが、できるかぎり子どもたちが自分らしく学べ、たくさんの思い出が作れるようサポートするのが、我々補習校教師の役割のひとつのように思います。へとへとでも土曜日が毎週楽しみです。

増子夕夏

 

カンボジア日本人会・プノンペン補習授業校

 

平日はインター校等に通う日本語を母語とするお子様を対象に、日本語で日本式の授業を行っています(幼稚部・小学部・中学部合計で現在約60名在籍)。事前見学・授業体験・入校申込を随時受付中です。常勤教師も募集中です。メールでご連絡下さい。

OPEN:毎週土曜日午前8:30〜12:00

TEL: 095-962-235(土曜午前中)

Web: https://ppjs.info/

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