カンボジアクロマーマガジンPP4号
我が家は、クメール語と日本語のバイリンガル家庭です。そして日本人である母は、日本語教師が生業です。「じゃあ、お母様がご家庭で日本語を教えていらっしゃるんですね」とよく言われますが、みなさん、よく考えてみてください。身内に、何か教えることができますか?私は人間として未熟なので、子どもを叱ってばかりになるだろうと思いました。その結果、子どもたちは日本語が嫌いになる。そんな未来が容易に想像できました。それを避けるべく、我が子に日本語を教えることはしない、とずいぶん早くから決意をしていました。
日本語を学ぶにも、ありがたいことに、プノンペンにはいろいろな選択肢があると思います。その中で私が補習校を選んだ理由は、さまざまな人と日本語でコミュニケーションする機会があるからです(ちなみにタイトルは、補習校校歌の歌詞の一部です)。そして日本語を通して、補習校に集まる人々から多種多様な価値観を学んでほしいと願いました。
子どもたちにとっては、もちろん大変なことも多いと思います。平日の学校の宿題に加えて補習校の宿題もやらねばならず、実際、子ども二人には「なんで私は、こんなに勉強しなきゃいけないの?!」とそれぞれ一度は泣かれました。親も、1学期に一回程度、「土曜当番」という形で補習校に行き、色々なお手伝いをしたり、P T A役員(のようなこと)をしたりと、ちょっとした「義務」があります。正直に言って、親子ともども、楽ではありません。
それでも私は、「日本語の多様性」を子どもたちに与えてくれる、補習校を選んでよかったなぁと思っています。
レイン幸代(保護者会長)
カンボジア日本人会・プノンペン補習授業校
当校は、カンボジア日本人会によって設置され、 幼稚部、小学部、中学部で構成されています。入学する児童またその保護者には、日本人会の会員となって頂き、 保護者の協力を得ながら運営を行なっております。
OPEN:毎週土曜日午前8:30〜12:00
TEL: 095-962-235(土曜午前中)
Web: https://ppjs.info/
Facebook: ppjskh
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