まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

今回は、補習校中学部の生徒による手記です。

補習校でもらった「好き」
みなさん、好きなことはありますか。好きなことの定義は様々ですが、私にとっては、日々の小さな空き時間についやってしまうこと、やっていて楽しいこと、できなくなったら嫌なこと、などです。ゲームが好き。運動が好き。読書が好き。「好き」になることは、「得意」になるための一歩だと私は思っています。もちろん、好きなことが必ずしも最初から得意なわけではありません。それでもきっと、好きになるということは、立派な才能の一つであり、「得意」を増やす第一歩だと私は信じています。
補習校は、そんな「好き」を増やしてくれるような場所です。例えば、私は補習校に入って、日本語を使う機会が多くなったことで、日本語の美しさに気づき、漢字やいろいろな表現方法に興味を持ち、物語などの日本語で書かれた文章が前よりもずっとずっと、好きになりました。

好きになったものが増えたことで、必然的に、得意になったことも多々あります。また、日本の学校と同じ勉強をすることは、海外に住む私たちにとって、とても貴重な経験になっています。普段私たちが通うインターナショナルスクールでは学べないような言葉の学習、考え方、知識は、私たちの将来の選択肢を増やしてくれます。日本での受験、将来つきたい仕事などの手助けを含め、私たちへの選択肢、そして可能性を広げてくれていると感じます。
土曜日の午前中、と時間は限られていますが、その時間が私にとってかけがえのない有意義な時間だと感じるとともに、何より、私はその時間がとても楽しく、大好きです

黒瀬夢希（中学部１年）