まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

大使館は、いったいどんなことをしているのかと疑問に思われたことはありませんか？今号は、経済・開発協力班の業務についてです。

経済・開発協力班は、日本とカンボジアの経済関係に関わる業務を行っています。具体的には、カンボジアの経済や経済社会開発に関する情報収集や分析、日本企業の皆さんと一緒に、投資・貿易・ビジネス活動の環境向上に向けた取り組み、また、カンボジアの経済社会開発について、カンボジア当局や国際協力機構（JICA）、NGO、国際機関などの事業者の方々と一緒に、政府開発援助（ODA）等を活用した案件形成や調整といった業務を行っています。

官民合同会議（2023年2月：ソック・チェンダサオピア首相補佐特命大臣（当時）(左)、植野大使(中)、神田JBAC会長（当時）(右)）

日本のカンボジアに対する支援は、道路、橋、電力施設といった基礎的インフラや上下水道、保健医療、教育といった基礎生活分野など多くの分野にわたります。カンボジアの500リエル札に、日本の支援で建設された「きずな橋」や「つばさ橋」が描かれているのはご存知だと思います。また、プノンペン市内でもトンレサップ川にかかる通称「日本橋」や、日本国旗のマークがついている市内バスをご覧になられたことがあると思いますし、「プノンペンの奇跡」と言われた水道についても聞いたことがある方も多いと思います。最近では、日本とカンボジアが一緒に第三国を支援する例も出てきています。今年１月及び７月にウクライナの地雷除去要員に対して日本とカンボジアが共同で地雷探知機の使用方法などの訓練を実施しました。

草の根無償資金協力による学校における手洗い場 の設置（2021年）

経済・開発協力班の業務は、我々大使館員だけで完結できるものではありません。関係者の皆さんとの相談や協議を重ねて、１つ１つの課題を解決し、日本とカンボジアのさらなる関係促進に向けた努力を行っています。大使館が関与すべきでない、または、関与できない課題もありますが、今後も、日本とカンボジアの関係の促進につながる課題を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

在カンボジア日本国大使館
経済・開発協力班