ホーム 新マガジン記事 A Journey of Cambodian Art: 【A Journey of Cambodian Art】栖鳳に学ぶ余白の美学とカンボジアの雄大さ

カンボジアクロマーマガジンPP14号

先日、愛知県美術館に近代日本画のトップランナー、竹内栖鳳の展覧会を見てきました。「西の栖鳳、東の大観」と言われる明治時代の巨匠である。日本画が西洋絵画と比べられ、新しい日本画の世界を築く中、栖鳳はこれまでの手本通りに描くのではなく、絵画に個性や自己表現を取り入れ、新しい挑戦を抜群の描写力で試みてきた画家です。ヨーロッパの風景や、今にも動き出しそうなライオンなどを日本画の伝統的な屏風形式で描かれているのは圧巻です。私も現代作家として、横に伸びたパノラマの屏風形式がとても好きです。

特にカンボジアに魅せられてからは、横に広がる風景の世界観を屏風形式で描くことで表現の充実感があります。今回竹内栖鳳展を見て、改めて感じたことは屏風の大画面に何も描かない余白の部分こそが雄大なスケールを表現できると改めて感じました。自分はカンボジアを描くことが日本画の伝統的な技法を使うことができる私の画家としての意義だと思っています。カンボジア日本大使館に寄贈させて頂いている2点の作品も屏風として描きました。

これからもカンボジアの雄大な世界を、大きな屏風形式で描き続ける新たな自分を見つけることができました。

山田 隆量

竹内 栖鳳(たけうち せいほう、元治元年11月22日〈1864年12月20日〉 – 昭和17年〈1942年〉8月23日)は、戦前の日本画家。近代日本画の先駆者で、画歴は半世紀に及び、戦前の京都画壇を代表する大家である。 ※ wikipediaより

【 カンボジア日本大使館に寄贈の2作品 】

ヤマダ スクール オブ アート / シェムリアップ アンコール

「カンボジア人アーティストの展覧会」「子供絵画展覧会」を企画(年1回)
地方の学校で美術の授業を無償提供(年数回)。海外(特に日本の公募展)へ出品。
最近では日本カンボジア70周年記念事業として「世界に飛躍するカンボジア芸術」をRosewood Phnom Penh 35 階ギャラリーで4ヶ月開催。

 

営業時間:8:00 ~ 17:00
電話:081-399-926
メール:angkortakakazu@gmail.com
Facebook:yamadaschoolofart

 


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