カンボジアクロマーマガジンPP13号
私たちの生活に欠かせない電気ですが、湿度が高く雨季もあるカンボジアでは、火災の原因の多くが「漏電」と言われています。また、一歩間違えれば漏電による感電事故につながる危険性も秘めています。安全な電気環境を保つために、日頃から意識したい漏電対策のポイントをご紹介します。
最も効果的と言われているのは「漏電遮断器」(図)の設置と点検です。これは漏電を検知すると瞬時に電気を遮断し、被害を防ぐ頼もしい存在ですが、カンボジアでは設置されていない場合が多いため、専門家へのご相談をお勧めします。
次に、電気設備自体の状態チェック。配線やコードに傷はないか、タコ足配線になっていないかなどを定期的に確認し、劣化が見られる場合は速やかに交換・修理を。特に水回りで電気器具を使う際は、濡れた手で触らない、アース(接地)を確実に接続するなど、細心の注意を払いましょう。
また、電気工事は専門知識を要します。増改築の際などに配線を傷つけたりしないよう、不安がある場合は必ず専門家に依頼し、安全な施工と定期的な点検を受けることが漏電事故を防ぐ上で何よりも大切です。日々の注意と適切な対策で、大切な家族や従業員の安全を守りましょう。
濱口 有知子
バンコク・インシュランス(カンボジア)
三井住友海上が直接出資している、カンボジアで唯一日系の資本が入った損害保険会社。
TEL: 088-788-6610
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