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カンボジアクロマーマガジン12号

未来につながる食 -lead to the future of food-

[取材・文] 谷岡郁子 [写真]谷岡郁子 [制作]谷岡郁子

”コオロギ”で農家の未来をつくる

”コオロギ”でカンボジアの農村を豊かに

カンボジアを拠点にコオロギ生産・販売を行っている株式会社ECOLOGGIEの設立者である葦苅さんがカンボジアに来たのは2018年6月のこと。カンボジアで生産したコオロギを日本マーケットをメインに商品の企画販売を行っている。現在、プノンペンにオフィスと加工場があり、カンボジア人スタッフが加工を行っている。
世界でも数年前から注目を集め、日本でも昆虫を活用した商品が発売され始めている昆虫食。葦苅さんは、どのように行い、どのような未来を見ているのか。カンボジアの農村や将来の展望の視点から、様々なお話を聞きました。小さな昆虫が、カンボジアの農村を支える、そんな未来のお話をどうぞご覧ください。

 

 

葦苅 晟矢 Seiya Ashikari

1993年生まれ。早稲田大学大学院先進理工学研究科一貫博士課程に進学後、同大学朝日研究室にてコオロギの資源化、利活用に関する研究に取り組む。この研究成果をもとに2017年に株式会社エコロギーを設立。現在はカンボジアを拠点に事業開発に携わる。2016年文部科学大臣賞受賞。2019年Forbes 30 Under 30 Japan選出。

 

インタビューの全文はnoteに掲載中。
https://note.com/tesapheap/n/n99e9cb3f7df4

 

 


生産を担うのは、カンボジアの普通の農家さんだ。

優良食材のコオロギで健康に

葦苅さんが起業した株式会社ECOLOGGIEがカンボジアで販売している商品が「アンコール・クリケット(ANGKOR CRICKET)」 だ。カンボジアで普段、屋台で販売されているコオロギは、大量の油と大量の調味料で味付けされたものだ。それとは全く違う”健康”という視点で商品開発されたのが、このコオロギスナックだ。油を使わず、乾燥・味付けされたスナックで、現在は健康意識が高まりつつあるカンボジアの富裕層を中心に販売している。また、カンボジア出は妊婦のタンパク質やミネラルなどの栄養不足が深刻だが、こういった問題の改善の為に、病院食に取り入れたり薬局での販売を想定した取り組みが進みつつある。今後もこうした、問題解決にいかにコオロギが寄与できるか、ECOLOGGIEの取り組みは始まったばかりだ。

コオロギの高栄養の性質を生かした健康スナック「アンコール・クリケット」。現在はFacebookを中心に販売されている。

 

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