ホーム 過去のマガジン記事 アジアン便り: お題 : 地元のサッカー事情

カンボジアクロマーマガジン34号

各国のフリーペーパー編集部がコラボしてお伝えするアジアン便り。今回は、各国のサッカー事情です。

ラオス  Laos

asiantayori_34_laos2万人収容、ビエンチャン中心部にあるアヌヴォン・スタジアム

日本と関係深いラオスサッカー

 

 首都ビエンチャンではいまサッカーが熱い!
 まずは2013年3月、プロサッカーリーグ「ラオ・プレミアリーグ」が誕生。当初8チームでスタートしたリーグは2014年に10チーム編成となり、外国人登録制度が組み込まれて外国人選手の起用が可能になった。
 この結果、外国人がラオスで活躍するようになっただけでなく、海外に出ていたラオス人選手が自国リーグに復帰。国内外の選手による高いレベルの試合が生で見られるようになっただけでなく、大学のグラウンドがプロチームのホームになったりしていることから若者の関心も高まっている。
 ビエンチャンにはリーグの試合が行われるスタジアムが4つあるほか、サッカー場やフットサルコートが続々オープン中。これまでリーガやプレミア、W杯を「見る」ものだったサッカーが「やる」ものとしても定着してきている。
 こうしたラオスのサッカー、実は日本と深いつながりがある。日本サッカー協会は貢献事業のひとつとしてラオスサッカー連盟に人材を派遣しており、昨年までラオスA代表の監督を元横浜FM監督の木村浩吉氏が務めていた。選手の育成や指導者の養成にも努めており、2017年までに全県で中学・高校年代の全国大会を立ち上げる予定だ。
 また、2014年のリーグ開幕当初、日本人選手6名が所属。異色なのが「アジアの渡り鳥」伊藤壇選手で、ベトナム、香港、タイ、インド、ミャンマーなど17か国のリーグを経験し、現在ラオ・トヨタに在籍中だ。
 見るものとしてのサッカーとやるものとしてのサッカー。両者を通じてラオスのサッカー人気は一段と高まりつつある。

 

 

文:テイスト・オブ・ラオス編集部

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初心者から上級者まで、他国と比べると圧倒的に情報量の少ない「ラオス」を日本語で伝えるタブロイド版季刊誌。首都ビエンチャン、世界遺産都市ルアンパバーン、南部商業都市パクセーの市内地図を掲載。お薦めレストランが一覧できるインデックスは便利。
Web: www.yyisland.com/yy/laos/

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インドネシア Indonesia

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 日本移籍が決まったときの記者会見の様子

インドネシア人初のJリーガー選手

 

今年もっともインドネシアのサッカー界を盛り上げたのが、イルファン・バフディム選手。というのも、イルファン選手はインドネシア初のJリーガー選手に選ばれたサッカー界のヒーローなのだ。オランダ仕込みのスピード感あるドリブルや正確なボールコントロールが認められ、2014年1月Jリーグ1部のヴァンフォーレ甲府に加入することが正式決定。5月のナビスコ杯の徳島ヴォルティス戦で無事Jリーグデビューを果たした。現在26歳、172cm68キロ。オランダ人の母親を持ち、エキゾチックで甘いフェイスと人並み外れた身体能力は、インドネシア人老若男女から絶大な人気を誇る。個人ツイッターのアカウント(https://twitter.com/IrfanBachdim10)では約430万人のフォロワーがおり、影響力もかなり大きい。結婚記念日にはモデルである美しい妻へラブレターを綴ったり、日本の生活やサッカーライフを写真付きでアップしており結構マメだ。イルファン選手が山梨にいることは、インドネシアと日本・山梨の交流にも多いに繋がると期待されている。2012年4月、ガルーダインドネシア航空が羽田ーデンパサール(バリ島)線就航にあたりインドネシアからの訪日客増加に向けた取り組みを開始、そして2013年にはインドネシアからの観光客誘致増を願う山梨県と学術文化・スポーツ・観光・地場産品の面でプログラムを開始。そんな中のこのビッグニュース!山梨がどうインドネシア色になっていくのかは、全て彼の今後にかかっている。イルファン選手の今後の活躍と彼が及ぼす影響力にまだまだ目が離せない。

 

文:青松知加(アピ・マガジン編集部)

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2002年4月バリ島で創刊。2ヶ月に1回(奇数月15日)発行。バリ島を中心に、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラウェシ島、ロンボク島などインドネシア中の観光情報や最新情報を紹介。地元編集部ならではの土着した生活術、地域密着情報、インドネシア人スタッフと力を合わせ、日々取材に走り回っている。


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