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カンボジアクロマーマガジン27号

各国のフリーペーパー編集部がコラボしてお伝えするアジアン便り。今回は、各国の子育て事情です。

タイ Thailand

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端切れを使うので柄物もある。お腹の前で結んだり、ピンで留めたり

タイのおむつ事情

 

タイの女性が妊娠を知ったときにまず用意するもの、それはおむつ。タイでは紙おむつは「お尻が蒸れる」「プラスティック部分がかぶれる」「おむつ離れが遅くなる」などの理由と「価格が高い」という経済的な面で使うのは推奨されません。代わりに使用されるのがコットン製の布おむつ。自分たちで縫ったりするほか、布屋さんなどでちょうどいいサイズ(70×70センチくらい)のものが売られています。家庭によっても違いますが、用意する数は50~60枚くらい。
 ひと度おしっこすると周りのものも巻き込んでびしょ濡れにしてしまう布おむつ、1日の使用枚数はだいたい20枚前後にのぼります。ちょっとでも濡れるとダイレクトに冷たい感触が伝わるので、どうしても交換頻度は高くなります。
 赤ちゃんの繊細なお尻に直接触れるものなので、洗濯するのにも気を使います。洗剤も大人用とは分けて使い、手洗いする場合がほとんど。暑いタイなので、晴れていれば1時間とかからず乾きますが、雨季など雨の日が続くとおむつがなくなってしまうことも。
 共働きの多いバンコクなどの都会では紙おむつが幅を利かせていますが、田舎ではまだまだ布おむつが主流です。物干し竿いっぱいに白い布おむつがはためく光景は壮観でもあります。

ライター:田澤悠(ダコ)
http://dacolab.daco.co.th/tvdaco/

 ときにタイ初心者用にサラリと上澄み情報を。ときに在タイ数十年の古株でも、気にはなっていたが知らなかった事実を白日の下に。1998年5月の創刊以来、無料の情報誌でありながら、硬軟とりまぜた毎号の特集のバックナンバーが書店で正規ルートとして売られ、不埒な輩は街でゼロで仕入れてネット上で500円以上で密売するという、内容以上に役立つこともある情報誌です。

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ベトナム Vietnam

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ベトナムならではの昼寝風景。地方によっては「夜は必ず赤ん坊と添い寝しなければならない」など、育児に関しては数多くの習慣やしきたりが存在する

赤ちゃんを褒めるのは厳禁

 赤ちゃんを連れた知り合いに会うと、「かわいいですね」、「元気な赤ちゃんですね」と、まず褒め言葉をかける人は多いはず。ところが、ここベトナムでは赤ちゃんを褒めるのはタブーとされている。中には「かわいい」や「いい子」といった言葉には寛大な母親もいるけれど、決して言ってはいけないのが「ふっくらした元気な赤ちゃん」、「大きな赤ちゃん」、「よく食べる」など、赤ちゃんの健康に関する、あるいは連想させる言葉だ。これは、「子どもが成長したときに、神様が赤ん坊のときに褒められなかった子を優先して幸運を与える」という民間信仰が根強く残っているためで、赤ん坊のうちに褒めると、将来褒められた言葉とは反対のことが起こると考えられていることに由来する。そのため赤ちゃんを褒める、とりわけ「太っている」、「元気」といった赤ん坊の健康にまつわる褒め言葉は、厳禁というわけだ。
 また、小さな子どもがいる家庭では、「チビ」、「トウガラシ」など、我が子に妙なニックネームをつけることが多い。これは、日本でいう「七歳までは神のうち」と同じような考えからきているものだという。形は違えど、どこの国も子どもの幸せを願う親心は同じなのだ。

 ライター:大久保 民(ベトナムスケッチ)
http://www.vietnam-sketch.com

 ベトナムの生活・観光情報を余すところなくお伝えする、ベトナム初現地日本語情報誌。A4サイズにリニューアルし、内容もさらにパワーアップ。ハノイ、ホーチミン市、ダナンなど、ベトナム全土の旬の話題をご提供。

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ラオス Laos

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山岳部に行くとこのような子守り風景をよく見かける。

育児のタブー

 

 ラオスの育児には様々なタブーがあるそうだ。まず生まれた時。「家族は生後3ヶ月まで新生児を家から外に出してはいけない」のだという。これは、小乗仏教の輪廻転生から来ているそうで、新生児の前世の親が子供を捜して連れて行ってしまうと信じられているから。
 その後、「頭に触れてはいけない」のは、頭には“神”が宿っているからというが、その他には、お漏らしする子になってしまうという考え方もあるそう。この二つを繋げると、まるで「神の怒りに触れて子供がお漏らしをする」となって、神様のプチ・スケール感が、なんだかラオスらしくて微笑ましい。
 口元に関することがらだと、「歯が生えていない新生児の顔を鏡に映し、その子に見せてはいけない」のは、そうすると歯並びの悪い子になると信じられ、「新生児の頬を摘んではいけない」のは、人に頬を摘まれると、その感触が肌に残って、食欲のない子になるのだという。イメージの残存(トラウマ?)が育児の発育に及ぼす影響が深いと考えているのかもしれない。
 先日、コンビニで子供が「おしっこしたい!!」と親にせがみ、駆け出したかと思うと、店の前の排水路で用を足してしまった。親も、店員も、客も驚いた様子はなかった。しつけに関してはとっても緩い。ラオスの子供時代はパラダイスだと思う。

 

ライター:テイストオブラオス編集部

 

創刊から9年。初心者から上級者まで、他国と比べると圧倒的に情報量の少ない「ラオス」を日本語で伝えるタブロイド版季刊誌。首都ビエンチャン、世界遺産都市ルアンパバーン、南部商業都市パクセーの市内地図を掲載。お薦めレストランが一覧できるインデックスは便利。発行は年間32,000部。http://www.yyisland.com/yy/laos/

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カンボジアCambodia

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トゥクトゥクの中で授乳&お昼寝

大らか万歳。カンボジア流子育て

 

  カンボジアの子育ては大らかだ。良く言えば懐が深い、悪く言えば何でもアリ。
 例えば赤ちゃんの場合。歯も生え揃わない1歳児にも炭酸飲料を飲ませるし、部屋の中でウンチやおしっこをしても普通。「あらら~」と平然と片付ける。離乳食は基本お粥、3食お粥、ニンニク入りもオッケー。幼稚園くらいの年の子では、ホンモノのナイフを持っておままごとをする、火のついたロウソクで遊ぶ、3メートル近い木にも登る等、日本人が見たら叫んでやめさせるような状況でも「気をつけなさいよ~」と言うくらいで、基本的には容認。何ごともなく育てば、ものすごく逞しい子に育つのだろうけど、見ているこっちはヒヤヒヤすることも多々。
 しかし良い面もある。周りの人がとにかく子供にやさしいのだ。赤ちゃん連れでレストランに行けば、何も言わずとも店の人がさっと預かってくれ、その間、親はゆっくり食事をとることができる。子供を連れて行ってダメな場所というのは、基本的に存在しない。子供はどこでも「当たり前」の存在として受け入れられている。
 カンボジア人はオープンマインドで、世代の違う相手とも気さくにコミュニケーションをとれる人が多い。もしかしたら、こんな風に育っているからこそ、他人に対しても大らかになれるのかもしれない。

ライター:矢羽野 晶子(クロマーマガジン)
https://krorma.com/
http://www.facebook.com/krorma

 カンボジアはシェムリアップ発、「使って便利、読んで楽しい」がコンセプトの無料季刊誌。アンコール遺跡情報はもちろん、どこに行こう、何食べよう?という時にバックに忍ばせておくと便利なガイドブック。2013年は日カンボジア修好60周年。ますます熱いカンボジアへいらっしゃ~い。
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フィリピン Philippine

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レーンすべてが粉ミルク売り場。種類も豊富

フィリピン人の粉ミルク信仰

 

   格差社会と言われるフィリピン。何人ものヤヤ(子守専用のメイド)を雇って子育てはヤヤ任せ、という裕福な家庭もあれば、子供を連れて物乞いをせざるをえないような貧しい人まで様々です。フィリピンでの子育て事情はこの貧富の差によってだいぶ異なりますが、子供はどの家庭でも愛される存在。フィリピン人は子供が大好きです。多少無理をしてでもいいものを与えようという気持ちはどの親も一緒です。
 その親心を見逃すまいと、テレビや看板でよく宣伝されているのが「粉ミルク」。スーパーに行くと「Infant Milk」というコーナーがあり、子供用粉ミルクの缶がずらりと並びます。一缶の値段が日本とあまり変わらないということを考えると一般的なフィリピン人にとっては高い買い物と言えますが、これぞステイタスと言わんばかりに5、6歳くらいになっても哺乳瓶片手に街中を歩く子をたびたび見かけます。
 日本では乳幼児期を過ぎれば、粉ミルクから普通の牛乳にかえる人がほとんどですが、残念ながらフィリピンでは新鮮な牛乳はなかなか手に入りません。そんな牛乳の希少性がより粉ミルクへの期待値をあげているのでしょうか。「ミルクを飲ませておけばとりあえず大丈夫!」というくらい粉ミルクに対する信用度が高いようで、子供が嫌いな食べ物を与えるくらいならミルクを与えておこう、という傾向さえあるようです。
 メーカーも様々な栄養素を足したりフレーバーの種類を増やしたり、購買意欲をあおります。乳幼児に限らず学童期用、マタニティ用、成人用、シニア用など用途別に商品があり、ミルク売り場はかなりの充実ぶり。粉ミルク信仰はフィリピンにおいて確固たる地位を築いているようです。

 

ライター:フィリピンプライマー編集部 Ahttp://primer.ph

ライフスタイル関連の情報を中心に、フィリピンのあらゆる情報を網羅した比国で初の日本語情報誌(月刊・無料)。フィリピン生活を快適に過ごすアイディアや情報満載のウェブサイトも運営しています。

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インドネシア Indonesia

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バリ島 では子供自身も神に近い存在とされ生後42日から様々な儀式を行う

赤ん坊と一緒に育てる「アリアリ」

 

 日本では聞き慣れない、「アリアリ」 。インドネシア人にその実態を聞くと赤ん坊の兄弟、または家族だと返答されるが実際には出産の際に母親の体内から赤ん坊と一緒に排出される胎盤をさす。イスラム教徒もヒンドゥー教徒も分け隔てなく、このアリアリが子育てをする上で大切な役目を果たすとしてインドネシアではいくつかの不思議な習慣が存在する。

まず、出産時にアリアリは産まれた子供の父親によってキレイに洗浄される。この時新品の石けんとタオルを使うことが決められている。出産後の母親と赤ん坊の帰宅よりも一足先に自宅に帰宅したアリアリは赤ん坊が男の子なら家に向かって左、女の子なら右へと敷地内の決められた場所に埋められる。針のように鋭く知的な子供が育つようにと針や本など両親の想いを込めた品々も一緒にこの時埋葬される。そして赤ん坊が家に帰宅した時から、お風呂の残り湯をアリアリにかけたりお菓子やご飯を赤ん坊と同様に毎日与えるという。両親は赤ん坊と同時にこのアリアリをまるで双子の兄弟のように面倒をみることになるのだ。例えば赤ん坊を連れて遠くに出かける際は、母親はアリアリに母乳をたらすという。赤ん坊の神秘的な兄弟として遠出した先でも赤ん坊が無事でまた帰ってこられますようにと想いがこもっている行為だそうだ。実際に子供の調子が悪くて医者に行ったところ全く良くならず、その村のお坊さんに相談に行った際、アリアリの世話ができていないことが原因でお供え物をキチンとするようになると子供が元気になったとはよく聞く話。この国で健康で賢い子供を育てるにはこのアリアリも一生懸命育てることがまず大事なのだ。胎盤が兄弟とは驚きの発想だが、アリアリと一緒に育つとは、何とも子供にとっては心強い話だ。

 

ライター:文:青松知加(アピ・マガジン)
http://www.api-magazine.com
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2002年4月バリ島にて創刊。2009年からクーポン付きマガジンとしてサイズも大きくリニューアル。2ヶ月に1回(奇数月15日)発行。バリ島を中心に、ジャワ島、スラウェシ島、ロンボク島などインドネシア中の観光情報や最新情報を紹介中。地元編集部ならではの土着したインドネシアでの生活術、地域密着情報まで、インドネシア人スタッフと力を合わせ、日々取材に走り回っています。

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シンガポール Singapore

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政府は多世代の同居を推奨。同居世帯には、所得税の控除などのインセンティブあり

過激なインドの新年祭!「ディワリ」

 

 お腹の大きな妊婦を見れば、民族を問わずすぐさま席を譲る。赤ちゃんを抱っこしたりバギーを押していたりすれば、必ずと言っていいほど周囲の見ず知らずの人が、階段の上り降りの手伝いをしてくれる。小さい子供を連れて街中をウロウロしていると、いろいろなオバちゃんがいろいろな言語で口うるさいくらいにアドバイスをくれる。シンガポールでは、文化として“子供はみんなで育てるもの”という意識が素晴らしく高い。まさに“国家による子育て”が定着しているのを強く肌で感じる。
 またローカルの母親たちが口を揃えていうのが「うちの旦那はイクメン(当然!)」シンガポールでは夫婦共働きが当たり前のため、祖父母やメイドなど家族内のサポート体制は万全、基本的に夫婦の家事・育児は平等だ。新生児から預かってくれる施設も充実している。そのため、母親は産後早々にフルタイムで仕事に復帰する。
 このように子供が小さいうちは“子育て天国”を実感することが多いシンガポールであるが、一方で小学6年時に一斉受験する全国統一国家試験(これに不合格だった子供は落第・留年となる。結果はその後の人生を左右すると言っても過言ではない)に代表されるように、国家戦略に則った教育事情は非常にシビアなものであり、就学前の親たちは日本以上に切実な思いを抱いているのも事実である。

 

ライター:石川敬子(マンゴスティン倶楽部)
http://www.mangosteen.com.sg

シンガポール在住日本人の生活をさらに豊かにする、役に立つ、楽しい情報を提供している月刊の日本語フリーマガジン(1998年創刊)。昨年より、「日本」に興味を持っている高所得者層のシンガポール人を対象にした季刊の英字フリーマガジン(WAttention)も発行。

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香港 Hong Kong

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働いていても、働いていなくても 女性に優しい香港子育て事情

 現在、日本では結婚しても共働きで出産には時期を選んで遅くなるカップルも多い。香港でも女性の高学歴と高収入により、晩婚化が進み高齢出産も多いという。日本と変わらない状況に見える。香港では政府の定める出産前後の有給休暇は出産予定日を挟んで10週間。通常は出産予定日の4週間前から産後6週間の連続した10週間とるのが一般的だ。日本で定められた産休は産前6週と産後8週、公務員や大企業では少し長めの産前8週産後8週と16週取られることも多いようだ。そう比べると香港の方が働くママには大変なように見えるが、日本と大きく違うのがご存知の通り、メイドさん(アマさん)のシステムが発達していることだ。またメイドさんを雇うのに抵抗があるカップルは近くに住む両親に子供を預ける場合も多くあるようだ。両親に預けられないカップルは妊娠中にメイドさんを探し、産休後には住み込みで働いてもらう。価格は住み込み1ヶ月で$4000程と破格だ。働くママには欠かせない制度で、子育てで大変なママにも嬉しい。
 日本のある統計によるとママの約半数は育児ノイローゼを感じたことがあり、そのうち9割が夫の協力が必要だと回答し、ママ一人だけでなく周りの手助けを求めていることが伺える。また、働くママは育児ノイローゼにかかりにくい?なんて調査もあるようだ。働く、働かないに関わらず、育児はママだけでなく周りのサポートがあってこそやっていけることではないだろうか。がんばりすぎずに頼れる環境がある香港のシステムを日本も利用できる日が来ることを願う。

PPW編集部

『ぽけっとページウィークリー』は、香港・広州、深圳をはじめ華南地区に滞在する日本人に日系及びローカル企業、飲食店やビューティーサロンなどのさまざまな情報を発信する無料ウィークリーニュースペーパーです。地元ではPPWとして愛されています。


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