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カンボジアクロマーマガジン32号

各国のフリーペーパー編集部がコラボしてお伝えするアジアン便り。今回は、各国のジョーク事情です。

ミャンマー Myanmar

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泥?それとも・・・?あなたならどうやって確かめますか?笑

おら、田舎者じゃねえ!

 

 昔昔その昔、ミャンマーにある東の山の田舎にカイン民族の男がいました。
その男は、自分は村一番の物知りだ、とたいそう自信を持っていました。ある日、その物知り男は、山のふもとで開催されているパゴダの祭りへ遊びに行きました。物知り男は、他の人に田舎者だと思われるのを嫌がって、街人に溶け込むよう気を使っていました。山とふもとの街を繋ぐ電車やバスはもちろんなく、車もありませんでしたので、男は歩いて行くしかありませんでした。村にはテレビもない、ラジオもない、夜になっても道を照らす街灯もない。陽が沈むと周りははっきり見えません。足元の悪い中、ようやくパゴダの近くにさしかかった頃、物知り男は泥のような物を少し踏んでしまいました。
「何だ、これは!?」そう言って、手で触ってにおいを嗅いでみる男。
「うーん・・・。」
 しかし、嗅いで見ても目を凝らして見ても、泥か糞かが分からない。
「村で一番物知りのおらが分からねえだなんて・・・。」
 触覚でもだめ、視覚もだめ、嗅覚もだめ。男は仕方なく残った味覚を頼ってそれを舐めてみた。そこでようやく分かりました!
「ハ ! こらあ、糞だな。間違いねえ ! 」物知り男はこれでようやく安心しました。
「良かった ! やっぱりおらは村一番の物知りだあ!それにおらまだ糞を踏んでねえ ! さすがだあ ! これで田舎者には間違えられねえべ ! 」

 

 

文:ミャンマーKANARAY

編集部 Ei Nandar Htet, Nu Khine Zan

 

「完全地元密着」「地元社会貢献」をテーマにミャンマーとASEANを情報でつなぐ無料情報誌。KANARAYはミャンマー語で「ちょっと待って」「ちょっとちょっと」という意味の言葉です。ちょっと立ち止まって、手にとって、読んで下さった方が笑顔になる。そんな雑誌を目指し、経済・生活・趣味スポーツ・現地インタビューなどなど、多彩な現地の“生”情報をご提供します。

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インドネシア Indonesia

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 これが、コーヒー&ミルクの肌の差!

日本人好きだからこその、バリ島ジョーク 

 

 まず、言っておく。バリ人はいつでもどこでも笑っている。親しい人のお葬式でさえ、誰かが面白いことを言えばゲラゲラ笑うし、神聖な祭事中にコメディアンが突然出てきたかと思うと涙を拭いながら爆笑している。楽観的で一緒にいると本当に明るい気分になる。例えば、インドネシア語でありがとうは「テリマカシ」というのだが、これをバリ人に伝える度に「とうもろこし〜」とニヤリ顔で言ってくる。「何でとうもろこし知ってるの?」とつられて笑ってしまうが、そう聞こえているのかと自分の発音の悪さに少しヘコんでしまうことも否めない。道を歩いていると「あれ?何か落としたよ」と一言。振り返ると「足あとだよ」といってくる。全部日本語だっただけに、これには完敗。最近面白かったのが、日本から来たばかりの可愛い色白の女の子を連れて歩いていた時のこと。いきなりバリ人が寄ってきてその子に自分の黒い肌を近づけては「わお!僕と君はまるでコーヒー&ミルクだよ!」と大笑い。普段バリ島では美男美女の条件に色白が入るほど、色白への憧れは強い。強い日差しに焼かれた肌はちょっぴり恥ずかしいもの。けれど、日本から来たばかりの日本人の肌の白さと直に比べ、その驚くべき色の違いに笑わざるをえないのだ!なんてポジティブなんだと笑っていいのか分からないけど笑ってしまった。時々、強者もいて「今でしょ!」「お・も・て・な・し」と在住者の私より早く日本のギャグや流行語をつかいこなしていたりする。さすが、観光大国!ギャグも商売の1つなのか?何はともあれ、バリ人の笑いは全てを受け入れる心の大きさを表しているのだ。

 

文:青松知加(アピ・マガジン編集部)

 

2002年4月バリ島で創刊。2ヶ月に1回(奇数月15日)発行。バリ島を中心に、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラウェシ島、ロンボク島などインドネシア中の観光情報や最新情報を紹介。地元編集部ならではの土着した生活術、地域密着情報、インドネシア人スタッフと力を合わせ、日々取材に走り回っている。

 

 


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