カンボジアクロマーマガジン19号
アジアン便り
お題 :娯楽
各国出版社
各国フリーペーパー編集部がコラボしてお伝えする、新コーナー。お隣の国の娯楽をチェック!
タイ Thailand
老若男女の娯楽必須科目「チェッカー」
小学生も家の近所のおじさんも、そして客待ちのバイクタクシーのドライバーも、ちょっとヒマができると、なんとなくこのチェッカーと呼ばれるゲームをはじめる。チェッカーとは駒を斜めに進めるはさみ将棋、またはチェスの簡易版のようなもので、その起源は1574年スペインにあるそうだ。
タイのチェッカーの発祥は公式には1857年ということになっている。本家のスペインのチェッカーは、8列×8列の計64のチェックのマス目に各陣16個ずつの駒だが、タイのチェッカーは各陣8個の駒を並べ、相手の駒を取って勝敗を決める。
ちょっとヒマになったら紙にチェックのマス目を書いて、駒の代わりにジュースやビールの王冠の裏表を使えばすぐにゲームが始められる。この手軽さゆえに、子どもから大人までが楽しむ国民的な「娯楽の必須科目」となった。
そして…いつだれが考えたのか知らないが、石のテーブルの表面にチェックのマス目を彫られたものが売り始められることにもなる。これぞ国民的娯楽のなせるワザだ。
ライター:沼舘幹夫(ダコ)
http://dacolab.daco.co.th/tvdaco/
ときにタイ初心者用にサラリと上澄み情報を。ときに在タイ数十年の古株でも、気にはなっていたが知らなかった事実を白日の下に。1998年5月の創刊以来、無料の情報誌でありながら、硬軟とりまぜた毎号の特集のバックナンバーが書店で正規ルートとして売られ、不埒な輩は街でゼロで仕入れてネット上で500円以上で密売するという、内容以上に役立つこともある情報誌です。
ベトナム Vietnam
華麗な足技が決めての国民的娯楽
夕暮れ時の公園では、ウォーキングやバドミントンなど、多くの人々がちょっとしたスポーツやゲームに興じている。その中でも、ついつい見入ってしまうのが「ダーカウ」だ。
日本の蹴鞠のようなもので、鞠のかわりに根元にバネ状のプラスティックのおもりがついた羽を使う。古くは紀元前5世紀の中国に起源をもつ遊びといわれ、フットシャトルコックなどの名で、今では世界大会も行われている。そんなダーカウだが、ベトナムでは都市部から山中の小さな農村にいたるまで、数人が集まり時間があれば、いつの間にか始まっているほどに、人々に親しまれている。
遊び方は簡単で、人数は何人でもOK。輪になって羽を地面に落とさないよう、ひたすらラリーを続けるのだ。基本は足の甲で蹴るのだが、ベトナム人にとってそんなことは朝飯前。背面を通過する羽を足の裏で蹴り返したり、ジャンプで回転しながら蹴ったりもする。もちろん上手くなるには練習あるのみ、なわけだが、それにしては誰もが異様に上手い。テレビゲームが普及しても、お手軽、格安な遊びとして依然人気のダーカウ。外国人が上手くできれば、それだけですぐに人気者になれるので、ぜひお試しあれ。
ライター:杉田憲昭(ベトナムスケッチ)
http://www.vietnam-sketch.com
ベトナムの生活・観光情報を余すところなくお伝えする、持ち運びしやすいA5サイズのベトナム初現地日本語情報誌。創刊10周年を迎え、内容もさらにパワーアップ。ハノイ、ホーチミン市、ダナンなど、ベトナム全土の旬の話題をご提供。
ラオス Laos
お坊さんも密かに楽しみ!?
ヨーロッパ発祥のスポーツ(ペタンク、スヌーカー、サッカー)のほか、チェッカーもラオスの娯楽として一般的だ。
学生世代には、ボーリング、カラオケが人気で、映画は首都に映画館が1ケ所しかないこと、DVDが普及してしまったこと等が原因で外出娯楽としては、イマイチ盛り上がりに欠けている。スヌーカーは、若者からみれば、背伸びしてちょっと大人に近づきたい、そんな娯楽の一つで、サッカーにいたっては、職場ごとにチームが編成されているケースが多く無礼講な交流の場となっている。キッズは、家の軒先でゴム飛び、セッタ投げに興じる。
さて、お坊さんはどうだろう。出家した身とはいえ娯楽はないのか尋ねてみた。結果、スポーツ禁止、ゲームも原則禁止、インターネットも情報取得目的のみ可能といった具合だった。
そんな時、人だかりを見つけた。行ってみるとチェッカー観戦をしている。やったことはないが、ルールは分かっている。よく観戦しているのだろう。頭の中で、各自が次の一手をシュミレーションしている。なるほど、そうか。お坊さんの密かな娯楽を発見した。
ライター:森卓(テイストオブラオス)
http://www.yyisland.com/yy/laos/
創刊から制作、営業、配布、集金まで、一人でこなした時期もあったが、あれから8年が経過。最近では、イベントにも足をつっこんだり、観光プロモに励んだりと、ますます何が本業か分からなくなってきた。2012年はラオス観光年。皆さんラオスをよろしく。
カンボジア Cambodia
週末はのんびりピクニック
大衆的な娯楽と言えば「ピクニック」。午前に家を出発し、一家で、友人グループで、目的地までバイクでひとっ走り。疲れるからハイキングやトレッキングはしない。
たどり着く先は緑溢れる公園や滝、湖などの行楽地。その周辺にはハンモック付の屋台が建ち並び、そこをワンスペースほど借りるのがカンボジア流。食事は持ち込みでもよし、隣接するご当地フードやドリンク屋台を利用してもよい。気軽に、思いつきでも立ち寄れるのである。
気になる行楽地での楽しみ方だが、釣りや水浴び、ハンモックで昼寝、男性グループならビールをひたすら飲み続け、まったりとした時が流れる。家族の団欒、友人との交流の場として、純粋に飾り気のない会話を楽しむのだ。
夕暮れ時、ようやく退散!と言う訳ではなく、次は夕方から営業する市内の仮設遊園地に移動する。そこでも貸スペースで屋台フードを楽しんだ後、絶叫マシーンと化した高速観覧車や風船割りをして一夕を過ごすのだから一日は長い。
いつの間にか様々なモノに溢れ、一人遊びに困らなくなった日本だが、「輪を大切にする」休日の過ごし方も悪くはない。
ライター:徳成和子(クロマーマガジン)
https://krorma.com/
http://twitter.com/Krorma_Magazine
シェムリアップ発、「使って便利、読んで楽しい」がコンセプトの無料季刊誌。アンコール遺跡情報はもちろん、どこに行こう、何食べよう?という時にバックに忍ばせておくと便利なガイドブック。
インドネシア Indonesia
自転車で運動不足解消
ママチャリから、マウンテンバイクまで。娯楽として自転車に乗って、ヘルシーライフ、エコライフを楽しむ人たちが増えている。バリ島のちょっとお金もちのおじさん達は、自転車ファッションまでしっかり揃え自転車チームを作ったりもしている。また、インドネシアの首都ジャカルタでは、毎週日曜日の午前中、都市の動脈となっているタムリン通りが歩行者天国になる。いつもすご〜い渋滞の大通りから車の姿が消えるとってもユニークな光景だ。そんな中、すごい数の自転車が風を切りながら悠々自適に走っている。
その昔、インドネシアではもともと生活の足として使われてきた自転車。どこのアジアもそうかと思われますが、モーターバイクの発展で国民達の移動手段のほとんどはモーターバイクに。運動不足解消や趣味を求めて自転車に乗る姿は、インドネシアの人々のちょっとした生活向上が見え、とっても微笑ましく思う。
ライター:吉田陽子(アピ・マガジン)
http://www.api-magazine.com
2002年4月バリ島にて創刊した日本語情報誌『アピ•マガジン』。『気持ちいいこと見つける』をテーマに、2ヶ月に1回発行(奇数月15日)。バリ島を中心に、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、スラウェシ島、ロンボク島など近隣諸島の観光情報や最新情報を紹介。2010年からクーポンマガジンとして大リニューアルし、ますます読みやすく、使いやすい雑誌となり、バリ島•インドネシアラバーな皆様に喜んで頂いています。
香港 Hong Kong
トラム貸切パーティー!
せっかく香港にいるのだから「香港らしい」パーティーをしてみたいと思いませんか?
その希望を叶えてくれるのがトラムを貸し切ってのパーティー!
香港島の北側を東西するダブルデッカーのトラムは香港名物であるが、トラムの歴史は古く、1904年までさかのぼる。26台のシングルデックでオープンした当初は、一等車と三等車にわかれていた。現在では163台のダブルデッカートラムが毎日23万人の住人や観光客を運んでいる。
パーティー会場になるのはふつうに街中を走っているパッセンジャートラムと2階部分が半分くらいオープントップになっている緑と赤のアンティークトラムの2種類。パッセンジャートラムの方が定員は35人とアンティークよりも10人多く乗車できるが、やはりおすすめはアンティークトラムの2階に建って香港の空を見上げること。夜になるとライトアップされ、一段とムードがでて雰囲気が盛り上がる。4つあるトラムルートから、予算と時間に応じて選ぶことができる。
おそらく一番ポピュラーなのは西環にあるトラム置き場で乗車し、ハッピーバレーをまわってUターン、そして来た道と同じルートを戻るという2時間コース。
トラムには食べ物、飲み物の持ち込み自由。ケータリングサービスも事前に予約することができる。
新年会、誕生会、送別会…いずれにしろ、忘れられない香港の想いでの1ページになることは間違いない。
PPW編集部
http://www.pocketpage.info/
『ぽけっとページウィークリー』は、香港・広州、深圳をはじめ華南地区に滞在する日本人に日系及びローカル企業、飲食店やビューティーサロンなどのさまざまな情報を発信する無料ウィークリーニュースペーパーです。地元ではPPWとして愛されています。
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