まだ見ぬカンボジアに出会う小旅行へ―現地発カルチャー&旅行情報誌「クロマーマガジン」

　“バッタンバン”と聞いて思い浮かぶのは、米どころ・バンブートレイン・郊外の遺跡…。
　今回の特集ではこれらの見所はさておいて、「カンボジア第二の都市」の中心部をのぞいてみよう。小洒落たカフェやショップにアートギャラリー、ぶらりと街を歩いてみればきっとバッタンバンの素顔が見えてくる。

週末ぶらりバッタンバンのススメ

　バッタンバンに行ったら何しよう？見所といえば、郊外の遺跡や洞窟。バンブートレイン、リバーカヤックなどのアクティビティも有名だ。しかし実は、市内中心部だけでも十二分に楽しめる街なのだ。植民地時代を思わせるフレンチコロニアル様式の建物に、ノスタルジックな街並み。サーカスで有名なファー・ポンルー・セルパクを拠点に、街をあげて推しだすカンボジアアート。「カンボジア第二の都市」と呼ぶにはのどかでおだやかな街だが、バッタンバンの街歩きに外せないスポットはぎゅっと市内中心部に集中している。ぶらぶらと散策を楽しみながらいつもとは少し違った週末を過ごしてみる、そんな数日のゆったりしたショートトリップに最適の街と言えるかもしれない。
　「プノンペンはビジネスの街、シェムリアップは観光都市。バッタンバンには本当のカンボジアがあるんだ」と、古い建物のならぶ街一番の‘目抜き通り’を眺めながら語った在住外国人がいた。地図を片手に街へ繰り出せば、他の都市にはないカンボジアの新たな一面がきっと見つかるはず。そんな期待をこめて、バッタンバンの街歩きスポットをご紹介。

How to go to Battambang?

From Phnom Penh
バス
プノンペン市内より毎日運航。所要時間は約7時間。

From Siem Reap
バス
シェムリアップ市内より毎日運航。所要時間は約３時間。

ボート
雨季のみ、毎朝7:30より運航。所要時間は約4～8時間。

Jaan Bai　チャンバーイ
　オーストラリアのNGOによって、若者の自立支援を目的に運営されているアジアンフュージョンレストラン。白が基調の店内には、時期ごとに異なるアーティストの作品が飾られている。地元の農家から直接仕入れるオーガニック食材を使用したクメール料理が評判で、素材の味を生かした料理は素朴でおいしい。ドリンクメニューも豊富でカフェとしても人気を集めている。 

Lonely Tree　ロンリーツリー
　スペインのNGOが運営するレストラン。１階にはおみやげ等に利用できるショップが併設されている。２階のフロアは天井が高く、開放的な造りになっており、レンガ貼りのお洒落な店内は落ち着いた雰囲気でゆっくりくつろげる。スタッフおすすめのスペイン料理でのんびりランチタイムはいかが？ 

HOC Cafe　エイチ・オー・シー・カフェ
　バッタンバンで唯一、和食も食べられるカフェ・レストラン。日本人女性の岩田さんが、活動に携わる孤児院の卒業生たちと知恵を出し合い、運営を行っている。野菜やフルーツは自家農園で栽培したオーガニックなものを使用しており、お米は白米か赤米の選択が可能。種類豊富なカレーから選べるパワーランチ（３USD）がオススメ！アレルギーも相談可。

Best Local Food!
在住者に大人気の手作り餃子（1皿1.5USD）はあつあつジューシー！店先で皮をこねるおじさんが目印。 

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